日本銀行(日銀)が1/29に「マイナス金利」導入を発表しました。これから住宅購入を検討されている方には、住宅ローン金利が下がるので非常によい施策にも見えるかもしれません。
しかし、金利以外の部分にリスクがあるので、住宅ローンの返済計画やそもそもの購入金額は慎重にかつ、安全ラインで検討されることをお勧めします。
マイナス金利導入した理由は、「景気が良くなってない」から
マイナス金利とは、銀行などの金融機関には、一定金額(融資量によって異なる)を日銀の当座預金口座に預ける義務があります。
一定金額以上、日銀に預けている分については、これまで日銀から年0.1%の利子がついていましたが、2/16日からの「マイナス金利」導入後は、銀行が日銀に義務量を超えた預金への金利がマイナスとなりました。
つまり日銀に余分に預けていた場合は、なんと手数料がかかるようになったということです。
銀行などは日銀に預けていると手数料がかかってしまうため、日銀に預けるのではなく、資金を融資に回すようになります。
そうすることによって、金融市場にお金が回るようになり、結果としてローン等の金利が下がっていきます。
日銀は、市場にお金が回るように促し、目標としているインフレ年率2%を達成しようとしていますが、今のところ一向に目途は立ちません。むしろ、悪化しているようにも見えます。
日本では、2020年開催される「オリンピック特需」という言葉も聞かれますが、中国や新興国などの海外では、すでに景気が悪くなっており、日本の景気はこれから悪化していくことも想定されます。
余裕がある返済計画に
これから景気が悪くなってしまうことも考えて、家全体の予算・返済計画は、余裕を見たほうが望ましいでしょう。ZEH対応や大容量の太陽光パネルを設置すると、どうしても家全体の金額が膨らんでしまうので要注意です。
我が家では、毎月の返済額を抑えるために、外構(ガーデニング)部分の予算をかなり抑えて、その分を太陽光予算に回しました。太陽光に予算を回したことにより、部屋に大容量のパネルを設置し、売電収入を確保をしています。
外構(ガーデニング)については、最小限に留めており、住みながら自分たちでゆっくり作っていこうと考えています。また、家計に余裕が出来たら、その都度に工事をする予定です。
ローン返済の1/3を売電収入で
売電収入のおかげで、毎月の住宅ローン返済額の1/3を売電収入にてまかっています。もし、当初考えていたとおり、外構部分に予算を使ってしまっていたら、売電収入は、恐らく半分以下になっていたと思われます。
光熱費も1/3程度になっており、ローン返済の1/3も売電収入で賄えるので住宅ローン自体は、かなりとは言いませんが、ある程度余裕ある返済額となっています。
しかし、買い時であることは間違いない!
ほとんどの方は、住宅を一括現金で購入するのでなく「住宅ローン」を使って家を購入されると思います。しかも、返済期間は35年(フラット35)等の長期間になるため、0.1%の金利が総返済額に大きく影響してきます。
4,000万円の35年ローンを組んだ場合、0.1%金利が変わると、総返済額が約80万円違ってきます。ほとんどの住宅ローン契約は、通称「金消契約(きんしょうけいやく)」と呼ばれる「金銭消費貸借契約」時に住宅ローン金利が確定します。
いま、金利が下がっているからと言って、今の金利を適用させて家を購入することは出来ません。ローン執行時の金利が適応されるのです。
せっかく、金利が下がったと思って、検討して家を購入する頃には金利がかなり上がっていた!なんてこともあり得るので、金利的な側面で検討されている方は、平成28年度のZEHを受けることを前提に、今から建てたいハウスメーカーを探すことをお勧めします。
日銀がいくらマイナス金利だからと言って、住宅ローンの金利が0やマイナスになることはないため、これ以上に大幅に金利が下がることはないと想定されますし、固定金利であるフラット35等を利用して購入すれば将来に金利が上がる心配はないので、毎月の返済額に余裕を持たせれば将来へのリスクを減らすことが可能です。
我が家の失敗談、ローン審査に落ちた・・・
一生に一度の大きな買い物なのに、1社だけで決めてしまっていいの?
私たちの経験で一番苦い経験ですが・・・。ローン審査に絶対はありません!
この記事を読んでいる方に本当に伝えたいこと!どの金融機関でもいいけど、ローン審査は最低でも2-3社は必ずしてください。
苦い経験・・・知り合いには言いたくない
私たちは1月に引き渡しなのに、仮審査でOKだったローン会社に、12月に落ちました。住宅メーカー提携のローン会社だったため、ハウスメーカーから「他社への審査は出す必要はない」と言われており、行っていませんでした。
人生の中でTop3に入る焦った出来事でした!
それからどうなったかは、みなさんの想像通り?バタバタでした。別のローン会社に申し込みを行い、契約を行いました。
しかし、直前でのローン会社変更だったため、毎月の返済計画は狂い、予定していた金利でのローン契約も出来なかったです。
せめてもの救いは、元々の返済計画に余裕を持たせてあったので、ギリギリセーフでした。もし、最初から目一杯の額で計画してたら・・・・ゾッとするような事態になっていたのは間違いありません。
ローンは通るまで安心してはいけません!通らなくても、どこかの金融機関でローン通さないとならないのです!!提携ローンとか住宅営業の方を信じ切ってもいけません!
ここに、反面教師がいます。絶対はありません。
私たちは、住宅メーカーの提携ローン会社という事と、仮審査で即OKだったので安心しきって、1社しか審査しませんでしたが・・・それはダメです!!!
まとめ
住宅の購入は、ほとんどの方が、人生で最大の買い物であることは間違いないと思います。将来、景気が悪くなることを想定した毎月の返済額・予算に抑えれば、今買い時であることは間違いないでしょう。
外構などの後から造れるもの・自分たちで出来ることについては予算を最小化にし、毎月の返済が楽になる「太陽光パネル等の再生エネルギー」などに購入予算配分をすれば、返済に余裕ができ、結果として充実した新居生活が出来ると思います。
家の購入時には、全体の予算配分を早めに検討しましょう。
また、ローン審査もお早めに!!