太陽光発電の売電単価は、経済産業省の「調達価格等算定委員会」という所で議論されています。そして例年3月末までに次年度以降の”売電単価”が決まります。平成28年度の売電価格がいくらになるのか??気になりますよね。
太陽光発電の売電価格が、ZEH対応とするか、ZEH補助金を諦めて、太陽光発電を10kW以上にするべきかの重要な判断ポイントとなるからです。
3/7時点の最新状況は?
気になる、現在の状況はどうかという話をしますと、2016年2月22日に国の有識者会議が開かれ、来年度(平成28年度)の売電価格案が決まりました。「案」※です。
これから、パブリックコメント等を経て、経済産業大臣が価格を決め、3月中に経済産業省で告示される予定、それで確定です。
※例年「案」がそのまま採用されるため、28年度も「案」どおりになると思われます。
どうやって「売電価格」って決まるの?
上図を見るとわかるように、当初にかかる多額の建設コストを、長期にわたって安定的に回収できるよう保証することで、再エネ発電投資を広げることが狙いです。出典:経済産業省HP
太陽光パネルの価格が下がってきているので、それに伴って調達価格(売電価格)も下がってきています。
大よその目安としては、年4%程度の利回りが可能な投資になるように売電価格が調整されているようです。
さて、平成28年度の売電価格は?
平成28年度の売電価格は10kW未満で、31円もしくは33円。また10kW以上で24円になる見込みです。
現時点で、「出力制限対応機器設置義務」があるのは、
北海道電力・東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力 です。
※10kW未満は消費税込み、それ以外は外税(買取価格+消費税)
また下の表をみると・・・決まっていないとは言え、10KW以下については、思ったほど売電価格が下がってなくて少し安心です。
恐らく来年度のZEH条件も太陽光発電については、10KW以下となることが予想されます。売電価格案を見る限りでは、10KW以上の太陽光パネルを搭載するより、10KW以下ギリギリの太陽光パネルを搭載し、ZEH補助金を受けた方が得になると想定されます。
調達価格について
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/index.html
太陽光発電の出力は何で決まるのか?
太陽光発電の出力が、10KW以下と10KW以上では、1KWあたりの売電価格や固定価格期間が大きくことなってきます。では、その出力は、何によってきまるのでしょうか。
出力値は、設置する太陽光パネルの合計出力ではなく、電力会社と接続を行うパワーコンディショナー(パワコン)の出力値(直流から交流に変換する容量)によって決まります。
我が家は「パワコン出力(容量) < 太陽光パネル出力」
我が家も若干ですが、パワコンの出力値より、太陽光パネルの合計値の方が大きいです。どれくらい、太陽光パネルの出力より、パワコン出力を上回れるかは、ハウスメーカー等と相談と相談になりますが、我が家は最初から上記の内容でハウスメーカーから提案を受けました。
もし、屋根に設置する都合上、太陽光パネルの出力合計が10KWを超えてしまっても、パワコン側が10KW以下であれば、ZEH条件をクリア出来る可能性があります。
太陽光パネルの合計が少し超えてしまったからと言って、必ずしも10KW以上で電力会社と接続し、売電しなければならないとは限りませんので、ハウスメーカーと相談することをお勧めします。
では、売電したいときは何をすればいい?
固定価格買取制度の設備認定を受け、電力会社と接続契約を締結する必要があります。
調達価格(売電価格)の適用はいつ?
①固定価格買取制度の設備認定を受ける → ②電力会社に接続契約を締結する
この2つがそろって はじめて、調達価格(売電価格)が決まります。
今のところ、低圧と呼ばれる50kW未満であれば、ここまで申し込みが済んでいれば、その時点での調達価格(売電価格)が、適用されます。
注意点について
・固定価格買取制度の設備認定は、1~2か月かかる
・電力会社の接続契約の「締結」のタイミングはバラバラ
ですので、今年度(平成27年度)の売電価格には、もう間に合いません。もし来年以降で家を考えている方も、早め早めに申し込みを済ませたほうが良いです。
電力会社によって契約締結のタイミング違うため、電力会社に問い合わせしましょう。
さいごに
何はともあれ、もうすぐ売電価格が決まります。経済産業省のHPにある通り、2015年から申請を厳格化したので、審査の時間もかかるようになりました。
いまのうちに太陽光システムの見積もりを取りましょう。
また住宅メーカーで、太陽光発電システムを頼むにしても、見積もりがないと住宅メーカーの「言い値」にされます。必ずどこかで2-3社は見積もり取りましょう!