ZEH補助金対象の蓄電池は、経済的メリットはないけど災害(地震)対策にはいいかも!?

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先日、資源エネルギー庁のHPにて、平成28年度「住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業」の概要(案)について発表がありました。

発表されたZEH補助金概要に、「蓄電池システム」が補助対象になっている内容が、記載されており、最大で50万円の補助金が出るようです。

蓄電システムを導入している、我が家の経験から見たメリット・デメリットを紹介したいと思います。

経済的なメリットは期待しないほうがいい

蓄電システムには、リチウムイオン蓄電池を用いた製品が一般的であり、我が家の蓄電池も「リチウムイオンタイプ」を使用しています。

正直、経済的なメリットは、ほぼないと言っていいと思います。

なぜなら、節電出来る電気代と比較して、導入費用(製品価格)が高すぎるからです。

どれぐらい節約出来るのか?

蓄電池を導入することによる節電方法は、安い深夜電力を使って充電し、日中帯に放電することによって日中に使用する電力を抑えることです。

つまり、深夜電力代と日中電力代の差分が節約効果となります。

我が家に導入しているリチウムイオン蓄電池の容量、各時間帯の電気代は以下の通りです。

  • リチウムイオン蓄電池容量:約6kWh
  • ナイトタイム(深夜電力)は13.45円/kWh
  • ホームタイム(早朝・夕方電力)は25.43円/kWh
  • デイタイム(日中電力)は35.61円/kWh

上記の電気料金が以下の時間帯・曜日ごとに適用されます。

【月曜 ~ 金曜 】
ナイトタイム [0~7時、23~0時]
ホームタイム [7~9時、17~23時]
デイタイム [9~17時]

【土曜・日曜・祝日】
ナイトタイム [0~7時、23~0時]
ホームタイム [7~23時]

我が家が利用している電気料金プラン・時間帯別の電気代はこちらをご覧ください。

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節約出来た電気代を計算すると・・・

【1日あたりの最大節約可能電気代の計算前提】

  • 毎日、6kWhの蓄電池をすべて利用する
  • 充電効率を80%と仮定して計算
  • 充電に必要な電力はすべてナイトタイム(深夜電力)にて、放電はすべてデイタイム(日中電力時間帯)に実施。

((35.61円(デイタイム) × 6kWh(リチウムイオン蓄電池容量)) – ((13.45円(ナイトタイム) × 6kWh(リチウムイオン蓄電池容量) ÷ 0.8))

1日あたりの電気代の節約金額=112.78円

これを年間に換算すると→112.78円 × 365日 = 41,166円/年

なんと毎日フル稼働する理論値で計算しても約4.1万円/年の節約効果しかないんです。

ただし実際は、充電した電力の放電をすべて日中時間帯のみ使い切ることもほぼ不可能であるため、現実的には、上記の2/3ぐらいの約3万円/年前後ぐらいが節約効果ではないかと思います。

我が家に至っては、HEMSで確認する限り、3万円/年ですら怪しいほどの稼働状況です。

我が家の日常的な使い方である深夜に充電し、ホームタイムに放電するというパターンにて、年間に節約できた電気代を計算すると、以下になります。

((25.43円(ホームタイム) × 6kWh(リチウムイオン蓄電池容量)) – ((13.45円(ナイトタイム) × 6kWh(リチウムイオン蓄電池容量) ÷ 0.8)) ×年間

18,872円/年

我が家の2015年においてリチウム蓄電池で節約出来た電気代は約1.9万円ということになります。

太陽光発電容量が大きいほど、蓄電池の稼働率が下がる?

我が家のリチウムイオン蓄電池は、実際ほとんど稼働していません。

なぜなら、屋根に大容量の太陽光発電を設置したからです。これは、完全に想定外でした。

日没後からしか、稼働していない(出来ない)。

元々の家は、夏は非常に熱く、冬は寒かったため、かなりの頻度でエアコンを使用していました。しかし、ZEH仕様の家になってからは、年間を通してエアコン使用頻度が下がりました。

太陽光発電が大容量ということもあり、日中の天気がよほど悪くない限りは、わずかながら発電があります。年間を通して、日が出ている時間帯であれば、家中の電力をほぼ太陽光発電のみで賄っています。

そのため、結果的に、リチウムイオン蓄電池が電気代が高い日中帯に放電して、電気代を節約することがほとんどありませんでした。

実際に稼働していたのは、日が沈んだ夕方から夜にかけての数時間だけで、この時間帯から電気をメインに使用するIHヒーターが、放電先の大半を占めました。

夏と冬は、IHヒーターの使用とエアコンの使用があるため、ほぼ毎日、蓄電池の容量が0になりましたが、春と秋は、煮込み料理等を作って、IHヒーターを長時間使用しないと、蓄電池が空になるまで使い切ることはありませんでした。

太陽光発電中に蓄電池を充放電するとダブル発電扱いになる。

深夜に充電した電力を出来れば、毎日昼間に放電したかったのですが、太陽光発電にて売電している時に、蓄電システムの充放電を行うとダブル発電の対象になってしまうため、蓄電池が自動的に放電を行わない仕組みとなっています。

「ダブル発電」の対象になると、10KW以下の余剰買取の場合、売電価格が下がってしまうため、経済的なメリットがさらに下がってしまいます。

しかし我が家は、10KW以上の余剰買取。そのため本来は、ダブル発電の対象外にも関わらず、蓄電池システム側の制御を変更出来ないため、蓄電池に一杯電気余ってるな~と思っても放電することは出来ません。

本来は、有り難い機能なのですが、我が家にとっては、制御がついていない蓄電池を選べばよかったと少し後悔をしています。

「日没後からしか、稼働していない(出来ない)」と記載したのは、日中に稼働させると、ダブル発電になってしまうため、放電(稼働)しないように蓄電池が制御しているからです。

蓄電池システム導入のメリット・デメリット

メリット1:災害対策

メリットの一つ目として「もしもの備え」以外は、あまり期待出来ないというのが実感です。

ZEH対応住宅の場合、多くの方がオール電化住宅を選択されると思います。もちろん、太陽光発電設置してあれば、昼間は一定量の電力(多くのパワコンにて1,500Wまで)を使用することが出来ます。

しかし、季節によっては、日光が少ない季節もあり、また1,500Wしか使えない電力を余すことなく利用することは難しいため、一時的に電気を蓄積出来る蓄電システムは非常に有効です。

パナソニックの一部のモデルでは、最大5kWまで利用可能なパワコンもあるため、その蓄電システムと大容量の太陽光発電があれば、電気が止まってしまっても、一般的な家庭であれば問題ないでしょう。

実際伺った話では、今年の熊本の地震の際、インターネットを介してHEMSのデーターを集めているセキスイハイムは、そのHEMSのデータを見て、まず家自体が無事なこと、さらに蓄電池がしっかり動いていることを確認できたと、営業さんがお話ししてくれました。

間違いなく、地震でも予備電源になるとわかった訳です。

メリット2:価格交渉の材料

メリット2つ目として「価格交渉の材料」となることです。

ZEH対応住宅を複数のハウスメーカーで検討していると、家自体の価格交渉(坪単価)には、なかなか応じてもらえなくても、オプション関係は比較的交渉がしやすいです。

我が家も家自体の価格交渉は、難航したのですが、最終的にハウスメーカー側と交渉した価格交渉材料は、太陽光発電と蓄電池システムです。

ハウスメーカーとしても、家自体の坪単価を下げてしまうとブランドという側面からもあまり安売りをしたくないようです。しかし、オプションであれば、契約に向けてかなり頑張ってくれたため、かなりの低価格で導入することが出来ました。

その際に重要なのは、相場を知っておくことです。

ハウスメーカーから初期に提示された価格はどれも高いのが一般的です。

そのため、太陽光発電や蓄電池システムの専業メーカー等から複数見積もりを取って、相場を調べておくことが重要です。

家電量販店に行く前に価格.comやアマゾンなどの最安値を調べておくのと一緒ですね。

購入者側から見れば、トータル金額が重要なので、何で値引きするはあまり関係ありません。もちろん、太陽光発電や蓄電池システムの値引きする原資は家の価格からとは思いますが、結果として、納得出来る予算内で家を建てることが重要なのです。

デメリット1:経済的に期待できない

デメリットは、冒頭にも紹介した「経済的なメリットが期待出来ないこと」です。

蓄電池システムは、6kW前後のタイプで定価で100万円~200万円ほどします。それほど高価であるにも関わらず、電気代の削減効果は、3万円前後しか期待出来ません。

その為、例え蓄電池システムが10年持ったとしても30万円前後しか節約効果がなく、補助金と合わせても、太陽光発電のように元が取れるものではないと思います。

デメリット2:設置場所をとる

デメリットの2つ目は、設置場所を取ることです。

正直言って、かなり大きいです。大きさとしては、エアコンの室外機の4~5倍ぐらいあるイメージです。また、重量もかなりあるため、設置する場所にはコンクリートで台座を作って載せる必要があります。

そのため、我が家は、蓄電池システム、エコキュート、エアコン室外機と家のまわりにいろいろ設置している関係で、家の西側はほぼ人が通れない状態になっています。

最近は小さくて室内に設置可能なモデルも出てきましたので、もっとサイズダウンすると良いですね。

まとめ

蓄電池システムは、平成28年度の補助対象にもなる可能性があり、ますます導入が増えると思いますが、経済効果は過度に期待しない方がいいと思います。

しかし、今年から新たに補助対象になった場合、複数のハウスメーカーでの検討時に価格交渉の材料に十分利用出来るものとなるので、有効活用することをお勧めします。

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