昨日、4月8日(金)東京都新宿で「平成28年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH)」について、公募説明会がありました。
奇遇にも、このタイミングで実家の建て替え話が急浮上し、もしやまたZEH対応住宅にするかも?という気がしてきたので説明会に参加してきました!
参加できない方もいると思いますので、主な質疑応答内容を情報を共有したいと思います。
2年前の説明会よりもとても人が多い印象を受け、同様のことをSIIの担当の方も説明会の冒頭に話していました。そのため、急遽、追加の説明会を開催したようです。
平成28年度ZEH公募概要
説明会は、すでにHPに公開されている今年度の公募資料をSIIの担当者が読み上げながら進行していきます。それらをすべて記載していると、膨大な量になるので、公募資料に記載がなく、口頭にて説明された内容について、資料を補足しながら簡単に紹介していきます。
今年の公募説明会は、全部で2時間強と、私が前回参加した説明会よりかなり長い説明会となりました。なので、説明会の内容を何回かに分けて紹介していきます。
昨年度のZEH申請件数
昨年度のZEH申請数は6,146件だったことのこと。
今年でZEH補助金事業を始めてから5年目になるが、昨年度が最も多く、今年度は、認知度の向上により昨年度以上の申請を見込んでいるようです。このように、変遷しています。

一次エネルギー削減率の平均値

再生可能エネルギーを除いた、基準一次エネルギー消費量から、一次エネルギー消費削減率の平均値は、43.9%になっているようです。

削減率の分布としては、約20%~70%となっており、昨年に定義されたZEH基準は、この分布の下限値をベースにしているため、この基準をクリアすること自体は特段難しくないと説明されていました。
我が家もZEH住宅にしてから電気代が約半分くらいになったので、概ね平均値ぐらいは削減出来ているのではないかと思います。
平成28年度のZEH公募予算について
1次公募分の予算(事業規模)は、20億円となっています。
後半の質疑応答にて、6次公募までの全体予算について質問が出ていました。
SII側の回答としては、現時点では明確には決まっていないが、概要として以下回答がありました。今のところ、6次公募までの予算は55億円程度の様です。
- 平成28年度の予算としては、ZEHとZEBを合わせて110億円
- 今のところ、予算は半々ぐらいを予定している
- 各事業(ZEH・ZEB)の公募状況を見ながら、割合については柔軟に対応する予定
平成28年度のZEH事業の予算が仮に55億円だった場合、1次公募予算が20億円なので、1/3以上が割り当てられています。
ZEB事業規模(予算)は、40億円となっていたので、ZEHが70億円かと思っていましたが質疑応答からははっきりとは決まっていないようですね。
今年度は、申請順でなく、性能順であるため、予算が潤沢な1次公募が有利になりやすいように見受けられるます。1次公募は、4/28~5/20までともうすぐかつ、大変短いのでかなり大変ですが、確実に補助金をゲットするために頑張る価値はあると思います。
工期遅延に関して明確に文章化
これについては、はじめて明確に文章化されました。どうやらこれまでも個別相談はあった様ですが、公募資料には書いてなかったです。
説明会当日に別途、工期遅延に関する資料が配布されました。資料には、
「事業完了日の遅延が見込まれる事業の申請について」となっています。
資料へのリンクはこちらから「事業完了日の遅延が見込まれる事業の申請について」
明確に文章化した理由としては、6次公募まで実施するため、各公募期間が非常に短く、工期が不足することが予想されるためだそう。
工事が伸びてしまうやむ負えない場合は、申請時・及び事前に連絡すれば対応するとなっています。
工期完了の最終期限は平成29年1月20日(金)!
その場合は、理由書(自由書式)が必要になり、理由書に以下の内容を記載する必要があります。ただし、最長でも平成29年1月20日(金)までに工期を完了させる必要があります。
この日付は、6次公募の完了期限ですね。
<理由書に記載が必要な内容>
- 住宅の工法
- 交付決定予定時期以降の工程を中心とした補助対象住宅の事業スケジュール
- 事業完了予定日
- 補助対象事業実績報告書提出予定日
個人では、上記の理由書を作成するのは難しいと思いますので、ハウスメーカーからSIIに問い合わせをしてもらうのが一番よいと思います。
実績報告書は、平成29年1月27日(金)17:00まで
また、注意書きにて、公募期間・工期遅延に問わず、補助対象事業実績報告書は、平成29年1月27日(金)17:00までにSIIに届いていないとそもそも補助金が、交付できない場合があると記載されているので要注意です。
工期が延長しても審査には影響なし
説明会の後半にあった質疑応答にて、静岡県の工務店の方が以下のような質問をされていました。工期が遅延することに対して審査へ影響するかについてでした。
Q.工務店の場合、工期が5~6ヶ月かかることもあり、ZEH公募申請時点で、事業完了の遅延が予想される。申請する時点で理由書を提出した場合に審査に影響はあるか?
A.審査に影響はありません。審査は、あくまでも住宅性能にて評価を行っており、理由が明確になっていれば、事業完了遅延が発生することが見込まれていても減点にはならない。
工期が長くても、審査には影響ないようですが、もろもろのスケジュールが厳しくなってくると思うので、ZEH住宅を考えられているハウスメーカーや工務店に標準的な工期を確認した方がいいですね。
我が家の工期は、90日でしたが、途中にいろいろと問題があり、1週間ほど伸びてしまいました。そのため、事業完了報告書の作成等々は、もう・・・バタバタ。
引っ越し等も考えると、遅くとも年内には、工期完了が望ましいと思います。
まとめ
part1は、説明会の冒頭内容を中心に記載しました。
説明会開始時に、経済産業省・資源エネルギー庁の課長補佐の方があいさつとして、政府が掲げる二酸化炭素削減目標の多くを住宅が担っており、そのためにもZEHの普及が重要である。
昨年度から、認知度の向上により申請が一気に6倍以上となり、今年度は、さらなる普及に期待していると述べられていました。
が、たしかに説明会の申し込み数を見ると、昨年度以上に盛り上がっているのですが、その割には、予算が足らないんじゃないの???と思います。
仮に昨年度と同様の申請数が来た場合、質疑応答であった約55億円では到底予算不足になってしまいます。
リチウム蓄電池の補助金みたいに予算上限に到達したので、今年度の補助金事業は終了しました!!ということはないとは思いますが、6次公募まであるから大丈夫!ではなく、早めに申請した方がいいと感じました。
検討されている方は、なるべく早めに申請をお勧めします。