2016年、今年のGWは2年前と同様に住宅展示場に何度か足を運んでいます。2年前は、ハウスメーカーをまわりながら「ZEHとは?」からのスタートでした。
28年度のZEH補助金も2年前と比較して、細かい部分は変更になっていますが、「一次エネルギー消費量」や「UA値」などの基準クリアという大まかな条件については変わっていません。
昨年度は違ったようですが、公募された中からの選考基準や太陽光発電に関する基準も2年前と同様であるため、2年前の経験が役立ちそうです。
が、ここまでは、順調に進んでいるように思えるのですが、実際は2年前以上に苦戦しています。それは、子供がとにかく走り回ることと、「両親と意見が合わない」の2点です。
後者は、建て替えには致命的な問題であるため、今年度は見送りか?という雰囲気にもなりつつありますが、今後のことも考えて最後の6次公募まで粘っていこうと考えています。
各ハウスメーカーともZEH対応は可能のようです。
現在の住まいと実家が離れているため、双方にて対応が可能なハウスメーカーとなると、必然的に大手のハウスメーカーとなってしまいます。
その辺も考慮しつつ、主要な大手ハウスメーカー数社を3日間かけて回りました。もともと、3日間と決めていた訳でなく、結果的に3日間もかかってしまいました。今回見て回ったハウスメーカーは以下の通りです。(50音順)
- 一条工務店
- 住友林業
- セキスイハイム
- 積水ハウス
- 大和ハウス
- 日本ハウス
- パナホーム
- ヘーベルハウス
- ミサワホーム
- 三井ホーム
平均すると、1日あたり3社(モデルルーム)強しか見れておらず、大して見て回っていないのに毎晩クタクタになって帰ってきました。
もし、今年が初めてのZEH住宅だとしたらすでにギブアップしている可能性大です(笑)
ZEH住宅の坪単価は60万円台前半~
今回、回ったハウスメーカーにZEH住宅の大よそな坪単価を確認したところ、坪単価60万円台前半~が最も低価格帯でした。
ちなみに上記の価格帯の提示があったのは、「一条工務店」と「日本ハウス」の2社です。両社とも木造住宅メーカーですね。
「2年前より高くなってる?!」というのが正直な感想です。
最近は、建築資材や人件費が上がっているというニュースを聞いていましたが、実際に坪単価を聞くと、実感と焦りが出てきました。
何せこの坪単価は税別ですし、ZEH対応には、太陽光発電の搭載も必要であるため、別途費用がかかります。
こんなに坪単価が高いならZEH対応は諦めるか、かなり家を小さくしないと・・・という不安が巡り始めましたが、取りあえずは一通り各ハウスメーカーを見ることにしました。
「坪単価」値上がり分を「金利」引下げが吸収してくれる
感覚的には5~10%程度高くなってるイメージ
現時点では、まだ詳細まで詰めていないので、感覚的ですが、各ハウスメーカーの坪単価を聞いた限りでは、2年前より5~10%ぐらい上がっている気がしました。(あくまでも感覚です)
もちろん、エリア的な影響もあると思います。前回は、打ち合わせ場所が関西でしたし、今ほど東京オリンピックの話題も少なかった。実際には複数の要因があると思いますが、坪単価は全体的に上昇した感覚があります。
フラット35の金利は0.2~0.3%下がっている
ハウスメーカーを回るのを初日で辞めなかった理由は、ズバリ「金利」です。
現在検討している30坪~35坪の住宅を建てた場合、住宅価格は100万円~300万円ぐらい高くなってしまいます。しかし、金利は2年前より下がっているため、フラット35で計算すると月々のローン自体はそれほど上がらないようでした。
ただ、フラット35はセカンドハウス等には使えないため、我が家の場合、誰がどうローンを組むかという別問題がありますが、住宅ローンを使わず、現金一括で購入するという選択肢以外には、坪単価の値上がりは金利低下が吸収してくれそうです。
昨年度より各ハウスメーカーともZEH押しではない?!
どのハウスメーカーも基本的にZEH対応は可能なようですが、各社の反応には結構な違いがありました。「ZEH対応は可能ですか?」という質問に、どのハウスメーカーも対応は可能です!!と返答が返ってくるのですが、ZEH対応への温度感は、ハウスメーカーによってかなり差がありました。
補助金125万円ではコスパ的にあまりメリットなし?!
各社の温度感の違いは、要はコスパ(コストパフォーマンス)です。
コストをかければZEH対応は可能ですが、補助金が125万円ではあまりメリットがないと考えているハウスメーカーも結構多いというのが印象でした。
また、建築資材・人件費の高騰による坪単価が上がっていることも影響している?と感じる部分も多くありました。
でも、これって裏を返せば各ハウスメーカー・各シリーズの「断熱」の基本性能差によるところが大きいと思います。
住宅としての基本性能(断熱)が十分あり、ZEHに対応させるには、太陽光発電とHEMSを導入してもらえばOKですというのが理想です。
ハウスメーカーによっては、ZEHは、あくまでも計算上の1次エネルギー消費量の基準がゼロであって、実際に光熱費がゼロになるわけではないという説明される営業の方もいました。
たしかに計算上ではありますが、ZEHに対応していれば、省エネであることは間違いありませんし、月々の光熱費が少なくなります。
コスパ観点で見ると、ハウスメーカーは限られてくる!
今回、私たちは「コスパ観点=ZEH対応のしやすさ」という視点で考えています。3日間で10社の住宅展示を見学した中で、すでに一度ZEH住宅を建てている経験を踏まえ、各ハウスメーカーの方とやり取りを行いました。
ZEH対応の一番怖い(気を付けなればならない)ところは、申請を行うために契約を急ぎ過ぎてしまうことです。契約してから、「実は・・・これは出来ません。」なんてことが出来るだけ少なくしたいのです。
「出来るだけ少なく」と書いたのは、やっぱりゼロには出来ないと考えています。
それは、契約時点の打ち合わせ出来ている内容は、最終段階から考えるとまだまだ粗削りです。我が家も2年前に建てた際に、後からやっぱり出来ませんということがたくさんありました。いくつか例で挙げると、
- 玄関を親子ドアに出来なかった
- 吹き抜けを諦めた
- 玄関ロビーの窓をかなり小さくした
上記以外にもいくつあり、ほんと家建てるのは止めればよかった!!というぐらい揉めた内容もあったのですが、最終的にはその他の性能を上げたり・全体のバランスで気にならないレベルまでに変更したり・・・という調整と妥協を繰り返して、今の家があります。
そのため、今度こそは失敗したくないと思いつつ、ZEH申請期限まであまり時間がないため、「カンペキはなのは無理、だから出来るだけ少なく・完成したときに建てた人が納得出来る家を」というのが今回のモットーです。
今回は、家づくりの主体が私の両親なので、最終的な判断は両親となります。
両親は、家の建替えといってもZEHなんてもともと知らなかったので「ZEHとは?」からスタートしています。
自身の経験を生かして・・・まずは、両親にとってよりよい家づくりが出来ればと考えてます。もちろん、私にとっての新しい実家となるので手抜きなんて全く出来ません!
ZEH対応を前提で検討を進めれるハウスメーカーは半分かな?
今年のGWに3日間かけて10社の展示場を回りました。
もちろん、以前記事にも書かせて頂いたように各ハウスメーカーのカタログは事前に取り寄せてあるので、回ったハウスメーカーではZEH申請前提での対応グレードや坪単価、工期を中心に営業の方から伺いました。
とくにUA値は、カタログに載っていないため逐次確認を行いました。10社回るにしては、時間がかかってしまったものの、2年前のようによく分からなかったらもう一度聞きに行こうということはなさそうです。
坪単価は別として、10社のうちZEH住宅で進めれそうなのは、以下の5社という感じでした。
- 一条工務店
- セキスイハイム
- 積水ハウス
- 日本ハウス
- パナホーム
上記のうち「一条工務店」と「日本ハウス」が木造住宅、「セキスイハイム」、「積水ハウス」、「パナホーム」は鉄骨住宅です。
断熱に関しては、木造の方が有利であるため、「一条工務店」と「日本ハウス」はほぼ基本仕様でUA値をクリア出来るようです。
しかし、実家は、東海地震の発生や地震に伴う津波発生の懸念もある地域であるため鉄骨住宅にしたいというのが両親の希望なので、まだ予算というより地震に対する安心感で構造を決める方が先になりそうです。
まとめ さいごに
まだまだ、ZEH住宅にするかさえ、決まらない我が家ですが、保育所の空きがない状況や介護をしなくてはならない方が増えている日本の状況を考えると、2世帯住宅や我が家の様に、建て替えというお宅もこれからは更に多くなるのでは?
人が増えると話はまとまらないのが常。
今度こそ絶対失敗したくないと、願うのでした。
以下は、私たちが失敗したと後悔してることです。参考にしてください