28年度ZEHでの補助金事業は、物凄い競争率だったと聞きました。11月14日から「28年度 補正予算 ZEH」の補助金の公募が始まりますが、補助金を確実に貰うためにはどうすればいいのか?考えてみます。
もちろん、ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)ありきで家を建てる方ばかりではないので、この部分を強化したらZEHで補助金を貰えそうだけど、それでも敢えて挑戦するか?やめるかを考える手助けになれば良いなと思います。
「28年度 補正予算 ZEH」はじまる
どうせやるなら 補助金が欲しい
最初に、家を建てるのがZEHありきではないけど・・・と書きましたが、折角申請出すなら補助金はしっかり受け取りたいですよね。
公募期間に応募があった中から予算の枠の中で、性能の高い順に採択されます。私たちもそうでしたが、採択されなくて家を建てること自体をやめたら、手付金などのお金が戻ってこなかったりすることもあるでしょう。(メーカーごと違うかも)
私たちが申請したときは、家の仕様変更も認められていて、今では当たり前ですが、アルゴンガス入りのガラスに換えたりと、途中変更もしました。私たちも始めたからには、ZEHで補助金を貰おう!と思ってメーカーに設計もお願いしてますし、後には引けない感じでした。
でも、一番怖いのはこの、後には引けない感じだと思うのです。少しでも消費者の私たちが勉強してこういうものを導入したい!とか数値でこうしたい!と言えたなら、理解していたら・・・メーカーや営業さんの言いなりには、ならないと思うのです。
だから、自分なりの目標や金額の限界を決めるといいと思います。
何に一番こだわるのか?が重要
目標(合格)ラインを考えて、そのために標準仕様よりいくら金額がUPするのか、考え検討しましょう。それでも敢えてZEHやるのか止めるのか、決める必要があります。
また、ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)は省エネ仕様なので、窓やドアに制約がでてきます。ZEHの為にこだわるべき所と、諦めたくないこだわりをハッキリさせ、それでもZEHをやるのか判断することも出てきます。
また、ZEH住宅はお金が掛かりますが、住んでからのランニングコストが掛からない住宅です。住宅メーカーが、光熱費の削減量や室温の予想など試算してくれますので、それも参考にして決めましょう。
審査では、採点されていきます。何が大事かというと・・・
一次エネルギー消費量削減率(BEI)が一番重要
一次エネルギー消費量削減率が、採点の基準になります。一番重要です!一番重要なのに、困ったことに採択されるあたりの近似値が分かりません。毎回変動してるとも思います。
採択される合格ラインがいくつなのか?過去の事業結果などから予測する必要があります。
また、「28年度 ZEH」を考えると、確実に補助金を受け取るなら、しっかり加点を取ることだと思います。
加点を狙う
前回のZEHの結果を考えると、加点がとれるかが重要になります。加点の整理をしてみます。
- UA値の10ポイント加点を狙う
- BELSを取得し5ポイント加点
①UA値の10ポイント加点
UA値(外皮平均熱貫流率)で交付要件より20%以上強化された家、となると仕様や設計も相当違います。
外皮や設備の導入の際、間取りや、窓の配置や大きさ、ドアの仕様を決める局面があります。窓などの開口部のサイズで結果が変わるので、自分の「こだわり」を決めておくとスムーズに決まります。
例えば、我が家ならリビングの窓は大きく取りましたが、北側の窓は玄関以外ほとんどありません。「譲れるポイント・譲れないポイント」が決まってるとスムーズに進みます。
窓や太陽光設備などの知識があれば、メーカーの営業さんの言いなりにはならずに済むとも思います。先回りして少しでも調べておくと良いと思います。
②BELSを取得し、5ポイント加点
BELSを取得するのは、ZEH住宅を建てる時点で資料はだいたい揃っているので申請し、必ず5点の加点を貰いましょう。
我が家も、日本ERI株式会社というところで、建物の評価をしました。評価をお願いしたのは、フラット35Sで住宅ローンを組みたかったということがあります。
「フラット35」と[フラット35S」と比べると金利は、数十万円変わるでしょう。金利この類の家の評価は後から取ることは難しいので、必ず先に計画しましょう。
長期優良住宅・低炭素住宅などの認定をうけると、地震保険などが割引されたり、税金が軽減!
③はじめてのZEH申請は加点10点
今回の申請では、初めて応募するZEHビルダーの初めの1棟に限り、10ポイントが加算されます。ただ、個人的には初めの1件だと申請が手間取りそうだから敬遠しちゃうけど、でも10点加点は有難い。
ZEHビルダーを探す
https://sii.or.jp/zeh28/builder/search/
④HEMSの加点(グレードB)は微妙
メーカーさんに確認して欲しいのですが、HEMSの加点5点はかなり大変そうです。メーカーさんがやれる!というなら挑戦しましょう。
前回の「28年度 ZEH」では、電力使用量を計測できること と言う書き方をしてましたが、今回は合計を計測できることに変更されています。
電気のことはわからないメーカーの営業さんも多いので、このあたりは注意しましょう。電気の工事やさんも、住宅メーカーさんによっては絡んできます。
我が家が建てたメーカーは、電気工事は電気屋さんに丸投げでしたので、そういうメーカーで頼むと、打ち合わせにも時間が掛かるし、申請時に通っても後々うまくいかない可能性が出そう。たぶん私の建てたメーカーはこれ、無理だなと思います。
さいごに
あとからZEHで補助金の公募にもれ、補助金見込んで家の仕様をアップしすぎても大変。納得いく範囲でやる必要がありますよね。ここは絶対ブレることはないようにしないとです。
①②での15点の加点は、確実にとりたいところですが、ここまでやるのに追加金額がもの凄いなら諦めるのも1つの選択です。また窓が思ったより取れないから諦めるのもそれも1つの選択でしょう。それでもZEHに挑戦するなら、加点をがっちり取ることが補助金を貰える近道だと思います。
自分の中のこだわりをはっきりさせ、毎回メーカーさんとの打ち合わせをすると、スムーズに進むでしょう。私はどれを優先したいのかわからなくなってしまって、でも時間がなくて本当に困りました。
さらに、我が家の電気の配線図は適当であとから電気屋さんがそれなりに工事をした感じです。出来上がった家を見てびっくり、洗面所は太陽光発電システム絡みのBOXだらけでびっくりしました。何がどこに取り付けられるか、家を建てる前にハッキリチェックすることをお勧めします。
ZEH補助金の申し込みまでに「どこまで家の仕様を決めなきゃなの?」心配になりますよね?参考にしてください。
ZEHの家は素晴らしいけど、審査の加点などを考えても、建材家メーカーや窓、エアコン販売している家電メーカーの要望をある程度酌んだらこうなった・・・のかな?という感はあります。
ただ、我が家がそうであるように、ZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)は室温の変化が少なく、快適で光熱費が掛からない家なのは間違いありません。
なるべくエアコンを使わないで済む・・・とかお湯を沸かす回数が減ることで、少しでも環境問題に貢献できたら素晴らしいこと。1軒では変わらなくてもどんどんZEH住宅(ゼロエネルギー住宅)が増えたら素晴らしい。
補助金だけではなく、メリットは沢山です。
我が家の失敗談を今のうちに見ることをお勧めします