28年の3月に確定申告についての記事を書きましたが、いつの間にか12月。年末調整の時期になってしまいました。と、10月末に税務署から「年末調整で使える書類が9年分で9枚」届きました。12月に入って遅くなってしまいましたが、この書類をどう使うのか?書きたいと思います。
「住宅ローン控除」入居2年目~は年末調整でOK
平成27年に建てたため、残りの9年分の書類が管轄の税務署から届きました。書類は9枚で、よく見るとすべて同じ金額が印字されていました。(住宅ローン控除が10年間だから・・・残り9年で9枚ということですね。)
入居1年目は確定申告したが・・・
一年目は必ず確定申告しないとなりません。書類も多くて大変でしたね。
2年目以降は勤め先の年末調整でOKです。(※もちろん、2017年の3月に確定申告をしてもOK。)
ここからどのようにして年末調整の書類を作ったか?書いていきます。
住宅ローン控除とは?おさらい
また、念のために書きますが、この住宅ローン控除とは、「持家の取得を促進するための優遇税制」です。別荘や賃貸物件の購入者は対象外です。
自分の居住の為の住宅を、ローンを組み購入した場合、住宅ローン控除の対象となります。
・認定住宅は、最大50万円控除
・認定住宅以外は最大40万円の控除 です。
住宅ローン控除の年末調整における必要書類は?
以下の2種類が必要です
★「平成28年分給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」(税務署から届く書類)
★「平成28年分の住宅ローンの年末残高証明書」(金融機関から届く証明書)
税務署から届いた書類と、ローンの残高証明書だけでOK
書類は、上半分に「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」と書かれ、下半分に「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」と、ながーい名前がついてました。
この用紙は大切に10年間保管しましょう。(もちろん再発行も可能だと思います。)また、「住宅ローンの年末残高証明書」は、昨年も届いたと思いますが今年も必要です。
この書類は1枚で2つの役割を果たすようです。上半分が申告書。
下半分が証明書のようです。こちらは、新築の方は、赤い部分がすでに記載されてくると思います。(我が家の場合は土地は親の土地で、購入していないので空欄になっています。)
この下半分は、何も書く必要はありません。
必要書類が分かったところで、書類の書き方を簡単に見ていきます。
書類の記載方法は?
この紫色の部分を記入します。
これは例ですが、購入当時、1000万円で住宅・1250万円で土地、合計で2250万円で購入し、今年のローン残高が1975万円の方の場合です。
参考になるPDFは 国税庁のHP をどうぞ。
拡大してみます。
「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」という書類に以下の項目を記載します。
・①新築または購入にかかる借入金等の年末残高
・②家屋や土地の取得対価の額
・③家屋や土地の総床面積のうち、居住用部分の占める床面積や割合
・④所得対価の額に係る借入金等の年末残高
・⑤居住用部分の家屋または土地等に係る借入金等の年末残高
・⑭その年に適用となる住宅借入金等特別控除額
また⑭は、⑪で書いた金額の1%を記入
※また⑥~⑩・⑫・⑬は、増改築の人向けの欄です。記載不要。
まず、①新築または購入にかかる借入金等の年末残高
①欄は、ローン残高証明書に記載されている、住宅借入金等の年末残高を記入します。
②家屋や土地の取得対価の額
購入した当時の価格を記入します。
③家屋や土地の総床面積のうち、居住用部分の占める床面積や割合
これは、下半分に記載されたものをそのまま転記します。
もし、割り切りれない場合は?
少数点以下第4位まで算出し、第4位を切り上げて記入します。その割合が90%以上なら100%と記入し、計算式は備考欄にも書いてください。また、©欄の⑤には、計算した合計金額を書きます。
国税庁のHPのpdfを参考。ページの左側③の項目を見てください。↓
④所得対価の額に係る借入金等の年末残高
①と②の少ない方を書くのですが、普通は住宅ローンの残高が減っているでしょう。
⑤居住用部分の家屋または土地等に係る借入金等の年末残高
⑤の欄は、③の項目はほとんど方が100%なので、④・⑤と同じ数字でしょう。
⑪・⑭その年に適用となる住宅借入金等特別控除額
⑪は、28年度のローン残高をそのまま記入。例の場合は、1975万円がローン残高ですからその1%は19万7500円になります。これが⑭です。
ということで、記入が終わりました。あとは空欄でも問題ないと思います。
ただし、みんな同じではないのでローンを数カ所から借りてる方や、夫婦や兄弟、親と折半して家を購入したかたもいると思います。
ローンを2カ所以上から借り入れされてる方は?
①の部分は、ローン残高を足して記入します。
連帯債務による住宅借入金等の年末残高がある方は?
①の部分を自分で計算して記入します。
最初の年に確定申告していると思いますが、その時に提出した書類に「あなたの負担割合」という項目があると思います。これを使います。
28年度の住宅ローンの残高予定額から、自分の負担割合を掛けて・・・その金額を①に記入します。
また、ローンを折半している方は、備考欄に以下のように一言書き加えます。この部分は、他の債務者に書いてもらいます。↓
さいごに
我が家は、今年健康保険代が多く、ふるさと納税も10カ所以上行っているので、来年3月に確定申告する予定で、この年末調整はしません。でも、もしかして来年は年末調整するかもしれないので、とりあえず忘れないように書きました。
家を建てた方
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※静岡県は、新築一戸建てを契約された方が対象
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