ZEH(ゼッチ)って何?ZEHにしたければどうしたらいいの?

遂にテレビコマーシャルでも、ZEHの家を前面に押し出すようになりましたね。と言っても、私の周りにいる友人に話をするとまだまだ「ゼッチってなに?」と言われちゃいます。いまさらながらZEHって何だろう?なぜ今、ZEHなんだろう?ZEHにしたければどうしたらいいの?また、狙うべき補助金なども考えます。ZEHに関するさまざまな疑問を考えてみたいと思います。

ZEHとは?

住宅のエネルギー収支をプラスマイナスゼロにするのがZEH。
「ZEH」とは、「Net Zero Energy House」の頭文字をとったもの。

年間のエネルギー収支がプラスマイナスゼロになる住宅のことを言います。

ZEHの現状は?

なぜ、ZEH?かというと・・・背景には、地球温暖化問題があります。

2015年の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)にて、地球温暖化を止めるためのパリ協定に、アメリカも含めた各国が署名しました。

このパリ協定は、産業革命以前の時期に比べた世界の気温上昇を2度未満に、できれば「1.5度」未満に抑えるための行動を各国に求めています。

ちなみに21世紀末の未来はどうなる?

待ったなしの地球温暖化問題ですが、20世紀末頃と比べて、有効な温暖化対策をとらなかった場合の21世紀末の世界の平均気温は、2.6~4.8℃上昇する可能性があり、これから物凄く頑張って温暖化対策をとった場合でも0.3~1.7℃上昇すると言われています。

また、平均海面水位は、最大82cm上昇する可能性もあるそうです。

国は家庭の省エネに目を向け始めたのがはじまり

日本は発展し豊かになりました。ただこの間、省エネに関しては産業部門は頑張っていたのに、家庭部門は進んでいなかったため、国は家庭部門の省エネに注目しはじめました。

まず、2015年12月に「ZEHロードマップ」(ZEHの課題と対応策を整理したもの)を策定。

2016 年の「地球温暖化対策計画」や「日本再興戦略 2016」でも「2020 年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の過半数を ZEH にすることを目指す」としてきました。

その後、2017年の「ZEHロードマップフォローアップ委員会」などを経て、2018年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」でも「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建て住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅(集合住宅を含む)の平均でZEHの実現を目指す」と明記され、ますますZEH普及に向けた取組みは加速しています。

はじめは、国土交通省と経済産業省で始まった補助金等の施策も、環境省へと広がり、国もZEHに本気です。

「ZEHロードマップ」の策定について詳しく知りたい方は こちらをクリック!
ZEHロードマップとりまとめ(2015年度)
ZEHロードマップフォローアップ委員会(2017年度)
ZEH委員会、集合ZEH委員会(2018年度)

今、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、住宅でのエネルギー消費を極⼒抑え、災害時でもエネルギー的に⾃⽴した住宅として注⽬され、ZEHの普及により、家庭部門におけるエネルギー消費構造を改善することが期待されています。

ことらママ
戸建て注文住宅からはじまったZEHも、建売住宅、低層中層ZEH、高層ZEH、ZEHの街づくり・・・と広がっています。

気象条件や建築地特有の制約などZEHの実現が困難な場合の新たなZEHも策定されました。(北海道などの寒冷地では、Nearly ZEH、東京都などの都市部狭小地では、ZEH Orientedというものもあるんです。)

2019-2020年に家を建てたい!ZEHの補助金は?

令和2年以降、家を建てることを考えているなら、頑張らない省エネ住宅 ZEHも検討しましょう!平成31年度(令和元年度)のZEHの補助金はこんな感じでした。

ことらママ
ZEHの補助金額は少しづつ減少気味。しかし。機器の価格は年々安くなってきて、むしろお得です!
ZEH支援事業
補助金額定額70万円/戸
同時に受けられる補助蓄電システム補助 2万円/kWh
(補助対象経費の1/3又は20万円のいずれか低い額)
補助対象事業者(申請者)・戸建ZEHを新築
・新築戸建て建売ZEHを購入
・既存の戸建住宅をZEHに改修セカンドハウスは対象外、あくまでも自分が住む家
主な要件・ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること
・省エネ基準から20%以上の一次エネルギー消費量削減対象地域は、Nearly ZEH・ZEH Orientedも申請可能
公募方法一般公募 (予算額が超えた場合は、抽選)
事業詳細はこちら【環境省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化による住宅における低炭素化促進事業

 

ZEH+実証事業
補助金額定額115万円/戸
同時に受けられる補助蓄電システム補助は対象外
注意!「先進的再エネ熱等導入支援事業」の併願申請は可能
補助対象事業者(申請者)・戸建ZEH+を新築
・新築戸建て建売ZEH+を購入
・既存の戸建住宅をZEH+に改修セカンドハウスは対象外、あくまでも自分が住む家
主な要件・ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること
・省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量削減
以下の内2つ導入
①外皮性能強化(UA値0.30-0.50)
②HEMS導入
③電気自動車(PHV車含む)の充電設備対象地域は、Nearly ZEHも申請可能
公募方法事前割当方式(事業者は建築予定戸数を提案し、採択された戸数の範囲で要件を満たせば補助を受けられる)
※ZEHビルダー・プランナーで4つ星以上の評価であれば、1戸は付与される
事業詳細はこちら【経産省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業

 

ZEH+R強化事業
補助金額定額125万円/戸
同時に受けられる補助【蓄電システム補助】
2万円/kWh加算
(補助対象経費の1/3又は30万円のいずれか低い額)
【太陽熱利用温水システム】
・液体式:17万円/戸 ・空気式:60万円/戸
補助対象事業者(申請者)・戸建ZEH+Rを新築
・新築戸建て建売ZEH+Rを購入
・既存の戸建住宅をZEH+Rに改修セカンドハウスは対象外、あくまでも自分が住む家
主な要件・ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること
・省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量削減
・ZEH+を満たす家
・停電時に、主たる居室で電源を確保できること
・創畜連携で4kWh以上の蓄電システムか、自立制御電源確保の太陽熱利用温水システムのいずれか導入対象地域は、Nearly ZEHも申請可能
公募方法一般公募(予算額が超えた場合は、抽選)
事業詳細はこちら【経産省ZEH】平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用したレジリエンス強化事業費補助金

 

先進的再エネ熱等導入支援事業
本事業の単独申し込みは不可
対象住宅「平成31年度 ZEH支援事業」または「平成31年度 ZEH+実証事業」のいずれかの交付決定を受けた住宅
補助対象①直交集成材 CLT
②地中熱ヒートポンプシステム
③PVTシステム
④液体集熱式太陽熱利用システム

⑤畜電システム
補助額①90万円/戸
②90万円/戸
③【液体式】65万円/戸もしくは80万円/戸 【空気式】90万円/戸
④12万円/戸もしくは15万円/戸

⑤2万円/kWh加算(上限:20万円または、補助対象経費の1/3いずれか低い額)
公募方法先着順 
事業詳細【環境省ZEH】先進的再エネ熱等導入支援事業

その他にも、以下のものがあります。国土交通省のZEHや、LCCM住宅。またZEHマンションにも補助金が出ているんです。

サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)
地域型住宅グリーン化事業(高度省エネ型実施支援室)
高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)
高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業
超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業

戸建て向け ZEHの定義

以下は、戸建て向けのZEHの定義です。注意!ZEH-Mというマンション向けの定義も別にあります。

ZEH以下の①~③の全てに適合した住宅

①強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
②再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減

Nearly ZEH以下の①~③の全てに適合した住宅

①強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
②再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量削減

ZEH Oriented以下の①、②に適合した住宅

①強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
②再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減※再生可能エネルギー未導入でも可
※都市部狭小地(北側斜線制限の対象となる用途地域(第一種及び第二種低層住宅専用地域並びに第一種及び第二種中高層専用地域)等であって、敷地面積が85㎡未満である土地。但し、住宅が平屋建ての場合は除く)に建築される場合に限る

ZEHで建てると補助金が貰えるんですね!では、ZEH(省エネ住宅)の魅力は何でしょう?

ZEH(省エネ住宅)の魅力は何?

平成30年度地球温暖化対策のための「省エネ住宅推進」調査(1万人分)を見て見ましょう!

以下は、「省エネ住宅の機能別魅力度ランキング」です。

環境省COOL CHOICE 平成30年度地球温暖化対策のための「省エネ住宅推進」1万人調査
1位寿命が長いLED照明48.1%
2位結露がしにくい二重窓や複層ガラス43.8%
3位いままでより少ないガス・電気でお湯が沸かせる高効率給湯器43.7%
4位お湯が冷めにくい高断熱浴槽40.0%
5位冷暖房機能を最適化する断熱性、気密性の高い壁や床39.6%

調査では、4割程度の人が、窓や壁などの高断熱・高気密性能に魅力を感じていることがわかりますね。

また同じアンケートの「省エネ住宅の健康リスク低減認知状況知ってますか?」を見ると、かなりの人がダニやカビが原因で健康被害があるかも、と分かっていながら対策は取っていないと分かります。

環境省COOL CHOICE 平成30年度地球温暖化対策のための「省エネ住宅推進」1万人調査
  • 二重窓や複層ガラスで高断熱・高気密住宅にすることで、喘息やアレルギー誘発を抑制。
  • 室温差が10℃以上あると血圧上昇するが、高断熱・高気密住宅にすれば、壁や天井からの輻射熱が減り、室温以上に暑さ、寒さを感じなくなる。

みんな、省エネ住宅の魅力も知っていて、健康リスクも知っていながら、見て見ないフリしてるんですね。

まとめると・・・

ZEH(省エネ住宅)は、みんな健康にも良くお財布にも優しいと思いながら、導入をどうしようか迷っている。と言うことみたいです。

ことらママ
ZEHの家に住んでる私が感じること!「ZEHは、頑張る省エネハウスではないんです」じゃあ、どんな家なの?と思いますよね? ZEHは、我慢や努力をせずに快適に光熱費を削減できる住宅 として注目を集めています。

では、ZEHの家についても詳しく見ていきましょう。

ZEHに欠かせない3要素はこれ!「断熱・省エネ・創エネ」

「ZEH」に欠かせない3要素は何でしょう?

住宅を「ZEH」化するには、「断熱(高気密・高断熱)」「省エネ」「創エネ」の3つの取り組みが大事です。

「ZEH」を実現するには、エネルギー消費量を抑えるのはもちろんですが、必要なエネルギーを自ら創ることも必要です。

 

  • 高気密・高断熱:断熱性能の高い壁、窓、ドアを選ぶ
  • 省エネ:LED、エアコン・給湯器は省エネ性能が高いものを選ぶ
  • 創エネ:太陽光発電やエネファームで自家発電

この「高気密:高断熱」「省エネ」「創エネ」の取組みをすれば、エネルギー消費量よりも生産量(創エネ)が上回り、「ZEH」が実現できます!

高気密・高断熱

断熱とは、壁、床、屋根、窓の住宅の内外の熱の移動を少なくすること。

熱は、住宅の外皮(床、壁、窓など外気と接している各部位)から逃げていくので、室内から熱を逃がさないことがポイントです。

また、必要量の室内空気の入替えを行う「換気」も重要です。

省エネ

省エネとは、電気、ガスなどのエネルギーを効率よく使うこと。

HEMSで電気の流れを見える化しながら、管理・制御しつつ、省エネ性能の高い機器を取り入れて、消費エネルギーを削減します。

(エコキュートなどの高効率な給湯システム、LED照明、高効率エアコンなど)

創エネ

創エネとは、「創エネルギー」の略。自らエネルギーを創り出すことです。

創エネは、太陽光発電設備だけでなく、エネファームも該当します。二酸化炭素、窒素酸化物などの有害物質を排出しないクリーンエネルギーが一般的です。

風力発電や地熱発電などありますが、コストに見合いません。

それでは、このZEHの3要素が揃うとどうなるのでしょう。

高気密・高断熱のメリット

ZEHの家に住む私の主観ですが、以下の通り

  • 喘息が治った(結露しない)
  • 1年通じて室温が概ね一定
  • 音が漏れない
  • 家が長持ちしそう
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個人的に一番思うことは、喘息が治ったことですね。30歳も過ぎたある日、賃貸住宅に住んでいて発症。その後2-3年間病院にも通っていました。しかし、ZEHの家に引っ越した後、なぜか治ったのです。その賃貸住宅は、バブル時代に建てられた鉄筋コンクリートのアパートでした。

ことらママ
以前の家は、サッシにカビが生え、冬の朝は、窓につく結露の水を「窓拭き用ケルヒャー」で吸い取るのが日課でした。こうやって書くと恐ろしい家に感じます・・・
住宅の断熱性能と健康については以下のホームページでも紹介されています。

省エネのメリット

  • 電気代が安い
  • 水道代が安い

HEMSを導入することで、電気の流れが細かく見えるようになり、水道料や電気の使用量の把握に役立ちます。

付属のモニターやスマートフォンで各部屋のリアルタイムの消費電力を見たり、外出先からでも給湯器や家電を動かすことができます。

給湯器は学習機能が付いており、直近で必要だったのと同じ分量のお湯を沸かし、結果的に水道代は安く済んでいます。

また、断熱の家にすることで、エアコンの効きが良くなり、電源OFF後もすぐに寒くなる暑くなることがなくなります。結果的には電気代も安くなります。

ことらママ
我が家の電気代は、月によっては1/3くらいまで減った月もあるんですよ。本当にZEHのおかげです。

我が家の体験記になります。

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創エネのメリット

  • 災害時にも使える電気として注目
  • 太陽光発電システムで創る電気はクリーン
  • 蓄電池で電気を貯めておけば、使い方広がる(畜エネとも言う)

創エネの設備は、太陽光発電システムがお勧めです。理由は、太陽光発電以外まだまだ初期投資が掛かるためです。

電気の契約にもよりますが、深夜電力が安い契約ができれば、電気代の高い昼間は電気使用を避け、太陽光で発電した電気は極力売電に回すのがお勧め。

深夜電力の設定がない場合や卒FITに該当するなら、蓄電池の利用も検討してみましょう。蓄電池に電気を貯めて、余った電気を無駄なく使えます。

ことらママ
停電した際も、太陽光発電システム載せている方は「自立運転モード」に切り替え電気が使用可能です。みんな、停電時は携帯電話から情報を収集するので、北海道が停電した際も「自立運転モード」が使用できる家・学校などに人が集まったそうです。

最近、太陽光発電システムが増え、出力の抑制されているというニュースが報じられますが、住宅用である10kW未満の太陽光発電システムは、大丈夫です。まず10kW以上の制御、それでもなお必要な場合において、10kW未満のものにも出力制御を行います。以下の通りです。

10kW未満(主に住宅用)太陽光発電の取り扱いについて『太陽光発電の出力制御については、まず10kW以上の制御を行った上で、それでもなお必要な場合において、10kW未満の案件に対して出力制御を行うものとする。』と記載されております。

参照:出力制御の公平性の確保に係る指針(PDF)

日本はこれまで停電なんてあまりなかったと思うのですが、気候変動が叫ばれる今、自分の身は自分で守るくらいの気持ちが必要だと思います。

「高気密・高断熱」「省エネ」「創エネ」の家は 健康でお財布・地球にも優しい家に!

この「高気密・高断熱」「省エネ」「創エネ」は、3つ揃うことで相乗効果を生みます。

ZEHの基本は「高気密・高断熱」住宅です。そこに「省エネ機器」「創エネ機器」を導入することで、エアコンが効きやすくなり、結露がしにくくなり、カビが生えなくなり、結果的に、喘息や咳などは減り健康寿命が延びると思います。

また、生活している以上、電気は絶対に使いますが、電気を作ったり、電気を貯めたりすることで、電力会社の電気を極力使用しない使い方も可能です。

自宅の太陽光発電で電気を作っているので、火力発電所で作った電気と違い、石油燃料を燃やしてもいませんし、クリーンで地球にも優しい電気です。結果、住むのに快適なのに、省エネも頑張るわけでもなく、地球にも優しい家が、ZEHと言っても良いのではないでしょうか??

ZEHの家に住んでみてから考えられるメリットやデメリット

以下は、私がZEHの家に住んでみてから、考えられるメリットやデメリットのまとめです。機器別にした方がピンときますよね!

個人的な意見なので人によって多少相違するかもしれませんが、概ね同じじゃないかな?と思います。参考にしてください。

高気密・高断熱の家に住んでみてからのメリット・デメリット

メリットデメリット
高気密・高断熱の家喘息が治った

サッシにカビが生えない

遮音性が高く、防音効果あり

窓・ドアの熱は、内部まで影響ない

エアコンが効きやすい

冬起きた際、息が白くない

大きい窓が少なめ

外の音を感じにくい

窓が割れたら交換するのに高価

省エネ・創エネ機器 導入のメリット・デメリット

 設備メリットデメリット
エアコン快適

電気代 DOWN⤵

夏・冬効きやすくなる。(電源OFF後も余韻の温かさ・涼しさ)

導入費高め
浴槽快適 浴室と脱衣所との気温差もなく、ヒートショック予防にも

電気代DOWN⤵

保温力UP

LED多彩な調光で快適

電気代 DOWN⤵

エコキュート快適

電気代・水道代DOWN⤵

導入費まだ少し高め
食洗器電気代・水道代DOWN⤵
IHクッキングヒーター年配の方も安心 電気代は不明不明
トイレ電気代・水道代DOWN⤵ハイスペックのものは高価
換気扇24時間換気で空気がきれい 

ほとんど電気はかからない

今までなかったので電気代UPかも
太陽光発電システム屋根が断熱されていて、意外に夏は涼しい

FIT利用で10年か20年売電、もしくは、自家消費可能

導入は第三者所有モデルも出てきており無料で設置のものもある

蓄電池電気を貯めておけて便利まだまだ価格は高め
HEMS温度や湿度をこまめにチェックでき、便利

電気は掛からなそう

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ZEHについて興味が湧いてきましたか??では、ZEHについての情報はどこで入手できるのでしょう?

ZEHについての情報はどこで入手できる?

4-5年前にZEHを建てよう!と考えた際は、なかなか情報がなかったのですが、今は充実しています。当サイトでも随時情報はUPしていますが、以下のサイトを参考にして下さい。

経済産業省のWEBサイトでも「ZEHについて」「ZEH普及のロードマップを公開。

私たち消費者向けでは、ZEHを建てて補助金を申請した方のアンケートを掲載しているものがあります。こちらは住み心地や、光熱費の使用量、自宅の太陽光発電のサイズなどについてのアンケートで、大変参考になります。

以下は最新版の2018年のもの。ZEH事業の執行団体であるSIIの資料です。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業調査結果 2018年版 PDF(SIIホームページ)

ことらママ
国は、一定数は、さらなる高性能ZEH住宅である「ZEH+」、「LCCM住宅」も増やす必要があると考えはじめ、ZEHのリフォームや、ZEH住宅の街づくり、ZEHマンションの「ZEH-M」も増えています。また、近年災害が多いことから「レジリエンス強化のZEH住宅」も注目されています。

また、数年前まで書籍はほとんどありませんでしたが、今は書籍もあるので、まずは ZEHについて書かれた本 を読んでみるのも良いかもしれません。

ZEHに対応した住宅メーカー・工務店を探す

2019年9月現在、ZEHビルダー/プランナーに登録の会社は、7371社。そのうち、実績報告書を出している会社は、5661社。そして、5つ星ZEHビルダーは336社となっています。

ZEHの家を建てられるかどうかは、SIIのホームぺージの ZEHビルダー/プランナーの検索サイトから自分で探せます。

ちなみに、2019年の経済産業省資源エネルギー庁と環境省が開催した、「ZEH支援事業の調査発表会」が11月29日にあったのですが、ZEHビルダー評価制度について話がありました。2019年現在、5つ星のみ公表されているのですが、これが2020年度実績について報告する21年春に、1つ星から4つ星までの事業者も発表されるようになります。

もともと1つ星から5つ星まで発表の予定でしたが、断念し現在5つ星だけ公表されているのです。

現在、実績戸数を増やしているビルダーはどんどん増やす一方、実績ゼロや、報告もしていないビルダーいるのです。

1つ星だからって頑張っていない訳ではないのはわかります。でも、目に見えてわかるシステムは困りますよね。

消費者としては、このビルダーを評価する★の制度はより重要になってくるんじゃないかと思います。

 

まずは、ZEH対応の住宅の資料請求だけでもしましょう。SUUMOやLIFULL HOME’Sで可能です!

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「LIFULL HOME’S 注⽂住宅」使ってみた印象は?注文住宅資料請求一括サイトで、私がお勧めしたいのが「LIFULL HOME’S 注⽂住宅」「LIFULL HOME’S 注文住宅」は、全国の注文住宅とマンションも扱っています[…]

私が個人的に思う後悔は、住宅展示場に訳も分からないまま足を運んだことです。仕事持っているワーママや子育て真最中のパパママ。何も考えずに住宅展示場に行くと、疲れるだけで収穫ナシと言う事にもなりかねません。

ある程度の目星をつけましょう。LIFULL HOME’S  、SUUMOならの点、大手で安心ですよね。

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イマ注目の気密・断熱性に優れる住宅カタログ

ZEH・Nearly ZEH住宅
消費エネルギーコストを削減できる住宅カタログ

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>ZEHの家を建てて4年。今、後悔していることは?

ZEHの家を建てて4年。今、後悔していることは?

遂に、消費税も10%になりました。
実は、私たちも5年前の8%になったばかりの4月に家を建てようと動き始め、結果的にZEHの家に辿り着きました。

多くの人にとって家づくりは一生に1度あるかないかではないですよね?
私たちも初めての家づくりなのに相談するところもない。転勤族で知り合いも少ない。
そんな感じで家づくりがスタートしました。

もし、今、経験者として言わせてもらうなら、1度くらいは中立な立場の人に相談するのをお勧めします。
ぜひ、「私たちの失敗談」を読んでみてください。

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