そのうち書こうと忘れていたのですが、海外のホテルの窓が面白くて、気になったので書こうと思います。昨年夏、スイスで宿泊したホテルの窓が分厚くてびっくりしました。調べると日本の「窓」は世界に遅れていて、後進国だとわかりました。日本の窓についても少し触れてみます。
意外なことに、スイスの夏は暑い
勝手に思っていたことですが、夏は涼しいと思っていたスイス。7月末から8月頭に行ったのですが、涼しいとは無縁で、物凄く暑く気温は36℃くらいでした。
さらにクーラーは基本ないのか、かなり暑かったです。真夏の日本から逃げ、緯度も高く標高もスイスで少し涼みたいと思ったのは間違いでした。
宿泊したのは、クールという場所でコンドミニアムのようなホテル「Hotel Sommerau」。外観はコンクリート造りの簡素に感じるものでしたが、中はとても綺麗でホテル自体は良かったです。
床はこのようなかんじ。
部屋には、エアコンも扇風機もなかったのですが、冬用のヒーターはこのように取り付けられていました。(ガスヒーターに見えます)
さて、気になる窓ですが、各部屋に3枚の窓がありました。
大きさはこの写真ではピンと来ないかもしれませんが、かなり大きいです。
良いなあと思ったのは、使い方が2パターンあることですね。横にも開けられて・・・
このようにも開くこと。これ便利ですよね。
窓のサッシの上の部分はこんな感じで20cmくらいはありました。いくら何でも分厚い窓だなあと思いました。
私の手でこんな感じで、だいたい測ると14-15cmありました。窓はたぶん三重窓で、真ん中に物凄い空間が存在していますね。
品番まで書いてあったので写真を撮ってみました。「EgoKiefer」というスイスの会社の窓で、スイス市場ではシェア1位の様です。
写真を撮った時は、こんなことまで考えず、この窓良いなあ、ZEH余裕で通るなと思いながら見ていたのですが・・・。
いざ今、この会社のHPを見たら英語ですら書いていなくて、イタリア語、ドイツ語、フランス語で書かれている模様。
このサッシは樹脂でした。
また、サイトを見ると、サッシの種類は、木製、樹脂製、アルミ製など書いてありましたが、アルミ製のサッシは存在するけどやはりメジャーではなさそう。木製のサッシはキレイで、私も欲しくなりました。良いですね・・・。
ちなみにHPは、https://www.egokiefer.ch/de/
この会社「EgoKiefer」のHPを見る限り、FIX窓(はめ殺しの窓)が多い気がします。でも窓がとても大きくて素晴らしい!個人的に入れたい窓です。また、デザインも好きですね。
さらに見ていくとネコちゃん用の窓もありました。スイスで使われるネコちゃん用の窓。気になります。断熱性も良いのかしら??
と、なかなか面白かったです。
日本にこういう窓はないのか?
リクシルなら、http://www.lixil.co.jp/lineup/window_shutter/series/
YKK APなら、http://www.ykkap.co.jp/apw/
三協アルミなら、http://alumi.st-grp.co.jp/products/window/smarju/
数値だと、
リクシル:「エルスターX クリプトンガス入」が熱貫流率(U値)0.79W/㎡・K
YKK AP:「APW 430Kr クリプトンガス入」が熱貫流率(U値)0.78W/m2・K
が、かなり数値が良いと思います。他にもこんな窓あるよとご存知の方、コメントから教えて下さい!日本の窓もかなりオシャレです。
また、クリプトンガスってなんだ?と思って調べたら、クリプトンは原子量が重く熱伝導率が低い様で、空気に比べ熱の伝わりを約60%抑えると書かれていました。アルゴンガスよりも更に凄いようです。知らなかったです。
さいごに
YKK APのHPに以下のようなものが載っています。そもそも樹脂窓はドイツ生まれで50年もの歴史があるそうです。
窓の断熱性能は、U値「熱貫流率※」という指標で比較することができます。1時間当たりに通す熱量を1㎡当たりで表し、小さいほど熱の出入りが少なく高性能ということになります。
※単位はW/㎡(平方メートル)・K

下の図を見るとわかりますが、日本の窓は世界中に比べ酷いです。また、これから普及していきそうな樹脂窓ですが、日本での普及率は17%という低さ・・・

これから家を建てる方は、窓が特に気になりますよね。窓についてはZEH(ゼロエネルギー住宅)を作るうえで、本当に悩んだところなので、また詳しく書こうと思います。
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