株式会社リクルート住まいカンパニーが、注文住宅の建築者・検討者を対象に調査を行い『2019年の注文住宅動向・トレンド調査』を発表しました。住宅関連のことって人に聞けませんよね・・・お友達も一体何を考えて家を建てたんだろう・・・ZEH(ゼロエネルギー住宅)の動向についても載っていました。どんな方がZEH(ゼロエネルギー住宅)や省エネ住宅を好む傾向があるのかなど面白い結果でした。
リクルート『2019年の注文住宅動向・トレンド調査』を発表
トピックスとしては以下の通り
- 家づくり全体の動向・トレンドについて(建築者)
- 消費税の増税と住宅建築について(検討者)
- 防災に関する意識と対策(建築者・検討者)
- パワーカップルの特徴(建築者)
調査概要 (2019年 注文住宅動向・トレンド調査)
調査目的:注文住宅の建築者/検討者(建築予定者)の意識や行動の把握
調査対象 下記条件を満たすマクロミルモニターの男女個人
【建築者】 1年以内に一戸建て(新築・建て替え注文住宅)を建築(竣工ベース)した人
【検討者】 今後2年以内に一戸建て(新築・建て替え注文住宅)の建築を検討している人※上記いずれも本人または家族が下記職業の人を除外
住宅メーカーまたは販売、不動産・建設関連、広告代理店・市場調査関連調査地域 全国
■ 調査方法 インターネットリサーチ
■ 調査時期 スクリーニング調査 :2019年7月31日(水)~8月9日(金)本調査 :2019年7月31日(水)~8月9日(金)
■ スクリーニング調査対象 244,336 サンプル
■ 本調査有効回答数 【建築者】 1,884サンプル(全国) 【検討者】1,880サンプル(全国)
■ 調査実施機関 株式会社マクロミル
家づくり全体の動向・トレンドについて
建築者(全国)の建築費用は平均2,902万円。前年より95万円増加。
建築者(首都圏)の建築費用は平均3,034万円。前年より50万円増加。
※いずれも土地代は除く
建築者(全国)では新規建築の割合が87.1%、建て替えの割合が12.2%。新規建築の割合が前年より2.4ポイント増加。
建築者(首都圏)では「新しく土地を取得して注文住宅を建てた」が51.8%と、前年より6ポイント増加。
建築者(全国)のうち「土地なし」の割合は71.3%。「土地なし」の割合は前年より4.1ポイント増加。
建築者(首都圏)のうち「土地なし」の割合は66.2%。前年より3.7ポイント増加。建築者(全国)と比べ、建築者(首都圏)は「土地なし」の割合が5.1ポイント低い。
土地を新規で取得した建築者(全国)でみると、土地取得の相談先は「建築会社に相談した」が最も高く57.8%。
土地を新規で取得した建築者(首都圏)では、「建築会社に相談した」人が、前年より12.2ポイント増加。
検討者(全国)で消費税増税前に建築を「間に合わせたい」と回答した人は30.8%。前年より36.7ポイント減少。理由は「増税に関係なくゆっくり考えるもの」とする人が最多で65.3%。
増税に伴う経過措置を認知している人は64.9%と前年より微減。
次世代住宅ポイントを認知している人は55.0%。
全国での建築費用は平均2,902万円で、前年より95万円増加。また全国では新規建築の割合が87.1%、建て替えの割合が12.2%増加し、土地取得の情報収集も、建築会社に相談したというのが多いとわかりました。
ZEHなどの次世代住宅に関するものでは・・・
遂にテレビコマーシャルでも、ZEHの家を前面に押し出すようになりましたね。と言っても、私の周りにいる友人に話をするとまだまだ「ゼッチってなに?」と言われちゃいます。いまさらながらZEHって何だろう?なぜ今、ZEHなんだろう?ZEHにしたけれ[…]
パワーカップルの特徴として「ZEH」が9.2ポイント増
「パワーカップル」を以下のように定義
「パワーカップル」の定義:既婚で夫婦とも一定の年収があり、かつ世帯年収も高い世帯
1.世帯主および配偶者の年収がいずれも400万円以上
2.世帯年収が1000万円以上
※実際の集計上は、世帯主・配偶者いずれかの年収が不明の世帯は除く
※比較対象の「パワーカップル以外」は、既婚者かつ世帯主・配偶者の年収に関する回答が得られた人のうち
「パワーカップル」を除いた世帯(いずれかが働いていない、年収がゼロの世帯も含む)
このパワーカップルって、都会にはけっこういらっしゃいますよね。
私もこの「パワーカップル」という言葉初めて聞きましたが、言いたいことはわかります。世帯収入1000万円超は、けっこう余裕のあるご家庭です。とは言え、東京で家を持つなら世帯収入1000万円以上でないと大変かも・・・
そのほか「省エネルギー」が6.5ポイント、「環境への配慮」が5.8ポイント、「性能数値が明確」が5.5ポイント高い。
この結果を見ると分かりますが、「ZEH」や「省エネ」、「環境への配慮」、「性能数値が明確」など、数字に表れている確かなものを好む傾向になるんでしょうね。面白い結果です。以下の表の差分を見ても、収入の差で「環境への配慮」に対する考え方が違うのでしょうか?でもこの表を見るとそう思わずにいられませんね。
防災に関する意識と対策は?
建築に当たり防災を「かなり意識していた」「意識していた」と回答した人は、建築者(全国)で70.1%、検討者(全国)で83.4%。
実際に行った対策・行いたい対策として多いのは、建築者(全国)検討者(全国)いずれも「地震に強い地盤」や「地震に強い構造」など。
やはり、この時代、地震を含めて災害に強い家に住みたいのは当然のことですね。
2020年のZEHの補助金について
環境省の令和2年度(2020年度)のZEH絡みの予算概算要求が公表されました。経済産業省・国土交通省連携事業と書かれ、令和2年度要求額 6,450百万円と、昨年とほとんど金額には変動がなさそうです。ただ、本年度は70万円だった補助金は令[…]
8月30日、令和2年度(2020年度)経済産業省の概算要求が公表されました。 「ZEH+」住宅支援に支援が出るようです。また、既存住宅の省エネ改修の促進のために、工期短縮可能な高性能断熱建材や、蓄熱・調湿材の次世代省エネ建材等の支援も行[…]
本日8月28日、令和2年度(2020年度)国土交通省の住宅局関係予算概算要求が公表されました。令和2年度も「三省連携によるZEHの推進」という文字がありました。よって、令和2年度もZEHの補助金は、国土交通省、環境省、経済産業省含めて補[…]
家を検討中の方は、我が家の失敗談も読んでみてくださいね。
今日のお話は、ZEHや補助金と関係のない「我が家の失敗談」です。せっかくマイホームを建てるのであれば、広いリビングに大型のテレビを置きたい!、と考えている方も多いのはないでしょうか。我が家は、その流れで4K […]
この家に住み始め2019年でおよそ4年。さすがに4年経つといろいろなことが見えてくるし、失敗したなあということも明確になってきました。 個人的ですが、不満や問題点をあげてみようと思います。私個人の不満や問題になりますが、 […]
今日の内容は、我が家のZEH失敗談ネタです。 家を建てることは、ほとんどの方の場合一生に一度だと思いますが(もちろん我が家もそのつもりです)、次に建てるならこうすべきだった!と感じたことを紹介します。 それは「展示場に行 […]
さいごに
この調査では、「取り入れた間取り」「家づくりを考えたきっかけ」「注文住宅建築の検討を始めるときに、困ったこと・気になったこと」についても、書かれています。
こんな本も面白いですよね。
関連記事はこちらも
我が家もZEH住宅にしてから2年経過しました。ここで今までの電気代と売電代を整理してみようかと思います。売電は思ったより天候の影響を受け、予測よりは少ない傾向にあります。ですが、これからZEH住宅にしたい方には、面白い検[…]