公開された「ZEHロードマップフォローアップ委員会」どんなもの? 資料まとめ②




「ZEHロードマップフォローアップ委員会」とりまとめ最終版の解説②について、まとめてみました。ZEH の普及に係る課題や、方向性、未来のZEHの要件について書かれていたり、この先はこうなるのかな、ああなるのかな?などと、空想してしまいました。

 

ZEHロードマップについて

前に書いた記事はこちら

ZEH推進協議会の「新・ZEHロードマップ シンポジウム」に行ってきました①

こちらのつづきになります。

民間事業者・業界団体による取組の現状

  • ZEH 仕様が標準ラインナップに位置(温暖地の場合)
  • ZEH に係る要素技術の低コスト化・高性能化が進んだ
  • 複雑な屋根形状の新工法・新商品の開発が進んだ

また、ハウスメーカーに限らず工務店等でも、ZEHの普及取り組みは進んでいます。

ZEHの更なる普及・目標達成に向けた課題

ZEH ビルダー約5,000 社より報告された2016 年度の供給実績を分析すると、

仮に、2020 年度時点においてこれらのZEH ビルダーが各々自社の目標を達成したと想定したとしても、注文戸建住宅全体に対するZEH の普及率は43%に留まり、政策目標である過半数に満たない見通しだというのです。

また、ZEH支援事業の交付決定状況によると、特に次の3地域は、太陽光発電設備の導入に課題があるそうです。

寒冷地、低日射地域又は多雪地域 寒冷地、低日射地域又は多雪地域に該当し、ZEH とするのに十分な発電電力量が得られない地域(北海道、東北地方、北陸地方、山陰地方等)
市街地における狭小地 市街地における狭小地等、太陽光発電設備の導入に適した屋根面積に制限が生じている地域(首都圏等)
台風が頻繁に発生 台風が頻繁に発生する等の気象条件や塩害が理由で、対策に追加のコストがかかる地域(沖縄県)
これらの地域は、気象条件や建築地特有の制約等に応じて、「目指すべき水準」を定めることが必要と言っています。しかし、それでも寒冷地・多雪地域や狭小地でも『ZEH』を実現している例も一部存在しているのも事実です。
条件の範囲内で可能な限り『ZEH』を目指すのが望ましいとしており「Nearly ZEH」や、「ZEH Oriented」というものも生まれました。ただし、8地域は蒸暑地域おけるZEH 、垂直積雪量が200cm を超える地域のZEHなどは、今後検討を続ていく予定だそうです。
・寒冷地(地域区分1または2)、低日射地域(日射区分A1またはA2 )、多雪地域(垂直積雪量が100cm 以上である地域)を Nearly ZEH とする。
・都市部狭小地(北側斜線制限の対象となる用途地域等であって、敷地面積が85㎡ 未満である土地。ただし、住宅が平屋は除く)を ZEH Oriented とする

ZEH の普及に係る課題への対応の方向性

住宅用再生可能エネルギー政策の方向性が重要だと言っており、再生可能エネルギー政策の方向性と整合したZEH のあり方を関係者で共有し、取組を始めていくことが必要と言っています。

「住宅用再生可能エネルギー政策」とは、売電価格や蓄電池の金額等のことで、この先の発電価格の低下も思慮し、売電だけでなく自家消費は合理的な選択肢となると言っており、この先の「住宅用再生可能エネルギー政策」はしっかり見ていく必要があります。

再生可能エネルギーについて

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/index.html

 

また将来のZEHには、次の要素が備えられることが望ましいと言っているのですが、今年始まったZEHのさらに上を行くZEH+の要件と同じです。

将来のZEHこそ、ZEH+?

将来のZEHには、次の要素が備えられることが望ましいと言っているのですが、これが今年から始まったZEHのさらに上を行くZEH+の補助金の要件と同じです。将来的にはこれがZEHになるのでしょう。

経産省の平成30年度 戸建住宅のZEH 支援 ZEH+は省エネ率25%以上 補助金は115万円

要件は?

ZEH+の公募要件について https://sii.or.jp/meti_zeh30/zeh_plus/public.html

広義のZEHの定義(『ZEH』及びNearly ZEH に限る)を満たし、さらに以下を満たすもの。

  1. 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から25%以上の一次エネルギー消費量削減
  2. 売電のみでなく、自家消費を意識した再生可能エネルギーを使うこと

※には3つ条件がありそのうち2つを満たすことが要件になっています。

① 外皮性能の更なる強化
UA 値[W/m2K]1・2地域:0.30、3~5地域:0.40、6・7地域:0.50
※4・5地域については、当分の間(最長2か年程度)0.50 以下でOK

② 高度エネルギーマネジメント

HEMSにより、太陽光発電設備等の発電量等を把握し、住宅内の暖冷房設備、給湯設
備、省エネ設備等を制御可能であること。
HEMS、暖冷房設備及び給湯設備等(蓄電池やコージェネレーション設備(燃料電池に限る)を設置する場合には、ECHONET Lite AIF 仕様にすること。

ECHONET Lite AIF 仕様については https://echonet.jp/product/aif/grid/house/

また、エコーネットコンソーシアムのホームページに、市場形成・普及拡大に向けたロードマップというのが載ってました。

これを見ると、ECHONET Lite AIF 仕様もどんどん普及させようと考えて良再そうです。この先の未来、家でのM2M化が進み、その先はIoT化するのでしょう。快適な生活が待っているんでしょうね。どうせ今付けるなら、このECHONET Lite AIF 仕様が良いということもわかりますね。

③電気自動車等を活用した自家消費の拡大措置
太陽光発電設備等により発電した電力を電気自動車(プラグインハイブリッド車を含む)に充電することを可能とする設備又は電気自動車と住宅間で電力を充放電することを可能とする設備を設置し、車庫等において使用を可能としていること。

と、ここまで見た限りでは、未来のZEH(ゼロエネルギー住宅)の標準は「ZEH+レベル」になるというのは間違いないでしょう。そして、IoT化が標準化するのでしょうね。もしも今年家を建てないで来年以降家を建てようと考えているなら、ZEH+以上の家で、IoT化した家を検討した方がいいかもしれません。

③につづく・・・

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ZEHの家に住む、アラフォーママ。 ZEHの住み心地、メリット・デメリット、環境のことを発信中。 最近はIoT+AIの家にしたいと家族で挑戦中です。 家族構成:パパ・8歳・5歳・私 趣味は:旅行・写真 飛行機と車が好きで、子供2人をパイロットにするのが夢。 住んだことのある街は、北海道・広島・静岡・大阪・千葉・西オーストラリア