少し前のお話ですが、太陽電池展という展示会中に開催した、ZEH推進協議会 代表理事 小山さんのセミナーを聞いてきました。話をよく聞くとこれからの家がなぜZEHなのか?とか、ZEHにしないといけない理由など、私たち消費者にはピンとこない答えがハッキリ見えた気がしました。我が家の話と織り交ぜて、紹介したいと思います。
セミナーはどんなものだったのか?
小山さんには2月に初めてお会いしたのですが、私の様な素人相手に色々教えてくれる方。ZEHゼロエネルギー住宅普及の先頭を走っている先駆者的な方で、福岡の工務店の社長さんでもあります。
今回のお話は、『2030年に向けたZEHとLCCM住宅の普及の展望と実例紹介』で、ZEHを推進している「ZEH推進協議会」という民間団体の取り組みや実例、またZEHをとりまく日本の将来のこともお話してくれました。
またZEHがイマイチ普及できていない阻害要因や、これからのZEHについての話がありました。また、どうして今、家はZEHにするべきなのか?のお話も聞けました。
まず、簡単に小山さんの話をすると・・・
小山さんってどんな方?
ZEH推進協議会の代表理事を務め、ZEHを先頭を切って推進されている方です。
小山さんは、経産省の「ZEHロードマップ検討委員」、国交省の「住宅のエネルギー性能の表示のあり方に関する研究会委員」、環境省「クールチョイス省エネ住宅WG委員」など・ZEHを推進する3省に深い関わりのある方で、今年のZEHを推進する3省に人脈のある方です。
また本業は、九州にあるZEHビルダー「エコワークス株式会社」という会社の社長さん。そして、日本のどの会社の中でも一番ZEH率が高く、2016年度のZEH率は86%、2017年は92%と普及の先頭を走っています。
ZEH推進協議会については、私たち消費者が直接何やりとりすることはないと思うのですが、簡単に何をしているところかと言うと・・・
「ZEH推進協議会」とは?
「ZEH推進協議会」は、ZEHの普及を推進する組織です。
国はZEHを推進すると決めましたが、推進するための補助金事業を始めてもなかなかZEHは普及しているとは言えず、そこで小山さんが立ち上げたのが、「ZEH推進協議会」です。
「ZEH推進協議会」とは、国、ZEHビルダーや設計事務所、住宅関連の設備メーカーや環境団体など・・・ZEHに関連する事業、団体を仲介する役割も果たしたり、委員会も持っています。
委員会は、ZEHビルダー委員会、高断熱委員会、IoT委員会、太陽光発電委員会など、ZEHを話し合うのに必要な委員会で、ここで話し合われたことは、ZEH関連の最新の話になるのではないかと思います。
これまで、私も自分が全国規模のハウスメーカーで建てたこともあり、ハウスメーカーのことばかり触れてきましたが、今回のセミナーで初めて分かったことがありました。
それは、ZEHの実績の話です。実は大手の住宅メーカーよりも工務店さんの方がZEHに積極的な模様なのです。
ZEHビルダーのZEH実績報告について
これまでZEHの事業を行ってきたSIIの報告によれば、2017年10月時点でZEHビルダーは6236社いて、以下のようにZEHはまだ一般的には認知も低く、取り組まれていないそうです。数字的には以下のとおり。
- Nearly ZEHを含めたZEH実績 1~50%の会社 27%
- 実績がない 63%
- 報告もない 10%
一部のメーカー・ビルダー のみ実績高い
小山さんのセミナー資料:「住宅産業研究所の資料」を見ると、じつは、大手のメーカーさんよりもZEHに熱心なのはビルダーさん(工務店)だとわかりました。
特に、本セミナーでお話されてる小山さんの会社「エコワークス」は、2017年のZEH率は92%で突出しており、その他「エルクホームズ」などは実績も85%。
また、そのほかの全体の10%~30%はZEH実績があり、住宅メーカーより工務店の方が概ねZEHに積極的だと分かりました。
大手住宅メーカーでは、積水ハウスや、一条工務店、サンヨーホームズなどは、50%超のZEH実績がありますが、他のメーカーは10%前後しかZEHに出来なかったようです。
「で、だからどうなの?」って考えますよね?家を建てるのに、ZEHにする理由って何だろう?って思いますよね。
今から家を建てるのに、ZEHにする理由ってあるの?
小山さんの話を聞いたうえで、私が考えたことは2つ。
- 電気代は上昇するしかないので、ZEHにして電気を自己消費した方が良い
- 「地球環境・日本・将来の子供のこと」を考え、二酸化炭素を減らす為にZEHにしよう
ということです。私も、二酸化炭素が増えて地球が温暖化していることは知っていますが、まだまだ時間があるとか、誰かがなんとかしてくれるとか漠然と思っていました。でも、そうでもなさそうなのです。これはあとで触れることにしますが・・・
まず、ZEHにして自分の使う電気を自家消費しようという話がありました。
家を建てようと考えた時、住宅メーカーさんに「太陽光パネルを載せてZEHにしませんか?」と言われてもピンときませんよね。
でも、我が家もそうですが、載せておいて絶対に絶対に損はないです。
家はZEHにしておいて、損はない
ZEHに必要な断熱材や設備は安いので、さほど割り増しにもならず、お金が掛かるのは太陽光パネルだ。と小山さんも言っています。
ZEHに必須な太陽光パネルですが、温暖地ではだいたいパネルの搭載サイズ5.0kW前後でZEHになるそうです。
またZEHに必要なものは、太陽光パネルの他に、断熱、換気、エアコン、給湯など・・・色々あるのですが・・・小山さんによると費用的には、坪単価で1-2万円アップでZEHに出来ると言います。
坪単価アップとZEHにした後の快適な生活。且つ、生活していく上の電気代のことを天秤に掛けて考えると良いと思います。
ちなみにこれが我が家の光熱費(電気代・ガス)です。
ちょっと古いデータで申し訳ないのですが、赤が築35年経った建て替え前の家。下の青がZEHの家にしてからの光熱費(今はオール電化)です。かなり違いませんか?
詳しいデータはこちらも見てください。
ZEHに必要な設備のイメージはこれをみてください。イメージできると思います。
でも、坪単価1-2万円アップって簡単に言うけど、消費者目線で言うと簡単に容認できる金額ではないですよね?
ここは我が家の話も交えてお話します。
エアコンの台数、使用頻度が減った、ZEHの家
私もZEHの家に住んでみて分かったことがあります。
じつは、我が家は建て替えだったのですが、以前住んでいた家よりエアコンが少なく済むことに驚きました。間取りは違いますが、同じ場所に建てましたから、日の当たる場所は変わらないはずです。でも、高断熱の家のおかげで、エアコンの頻度が減りました。有難いことです。
またZEHにしたとき、かなり高性能なエアコンを4台も設置したのですが、実際住み始めて2階に設置したエアコンは冬は不要だとわかり、嬉しいけど損した気分にもなりました。
小山さんの話では、我が家に限らず、ZEHの家は平均で1~2台は不要になるそう。だから買い替えも含めてエアコン導入の数を減らせます。
また、一部吹き抜けにしているお陰かもしれませんが、1階で使用したエアコンは、暖房なら2階にまで上がってくるようで、冬に2階でエアコンをつけたことがあったかな・・・という感じなのです。夜も寒くないです。
気密性が悪い以前の家は、冷房を夜寝ながらタイマー付けて切ったら、切ってから1-2時間すると暑くて起きることもありました。でも、ZEHの家は涼しい空気が残っている感じがします。一年通してエアコンの稼働時間は減りました。
と、いうことは電気代が安く済むんですね。また、設定温度についてですが、環境省が推奨する温度ありますよね・・・暖房は20℃、冷房は28℃っていう。あれ実際に職場や家で使用すると堪らないって温度ですよね。
でも、ZEHの家はかなりそこに近づけます。我が家は、冬の設定温度はだいたい20-21℃、夏は26-28℃で使っています。これは事実です。
我が家のHEMSのデータを載せています。電気代のイメージがしやすいと思うので見てください。
快適なZEHの家 みんなに広めたい
また賃貸の家に住んでた頃は、結露がひどくアルミサッシに隣接した部分にカビが生えていました。それが原因か分からないけどその家に住んでいる頃は気管支喘息と診断され薬を吸入していました。
その後引っ越したのがこのZEHの家。
我が家の生活の様子はこちら
ZEHの家は、断熱が良く気密性も高いので結露しません。そして、不思議なことに気管支喘息は治ったみたいです。もう胸のあたりがゼロゼロしません。
また、心臓の悪い父、脳梗塞で亡くなった祖母のことを考えて、家の中ではどこにいても室温の差がないZEHの家は、住む前から興味を持ちました。
実際にZEHの家は、冬にお風呂やトイレでも、以前の家の様なシンシンとした寒さを感じないし、朝起きた時息が白いなんてあり得ません。
家の中の温度差が少なく、健康寿命を延ばすことに貢献するというのが、ZEHの家なのです。
快適で、健康にも良いし、電気代も掛からない、エアコンも減らせるなんて素晴らしい。
先ほどの”ZEH導入に坪1-2万円のアップ”の根拠についてですが、小山さんの会社が使っている資料で厳し~く試算しても、絶対に元は取れるという試算が出ています。(その資料はお見せできないのは残念ですが・・・)
また、それどころか大容量太陽光パネルを載せた方がお得!という試算もあるのです。
大容量の太陽光パネルこそ、お得!
まず、年々電気代は高くなると予想。だから電気を作って自分で使う・・・自己消費は正しい選択だと言えます。
さらに、電気が余って売電する場合、売電金額って年々下がってますよね。損だわ!と思いますよね。それは違います!!
売電金額が下がっていくのは、その設備が下がっているからで、数年前まで売電金額が高かったのは、設備自体も高かったから。国は売電価格を決めるとき、導入設備との金額バランスで決めているので、昔も今も設備を入れるにあたって受けられるメリットは変わりません。
我が家も、ZEHにするときに主人がシュミレーションしたのですが、太陽光パネル設置から7年で設置費用を回収できると考えました。そして実際に住んでみて、10年目には設備部分を回収できそうなのです。ですからそれ以降は節電分と売電分が自分たちの実質的な収入になります。
もちろん、パワコンや蓄電池、太陽光パネルのメンテナンスがあるので、一概には言えませんが、十分にメリットがあるのは間違いないと思います。強いて言うなら、我が家には、蓄電池だけは不要だったかも?と考えました。
ただ、私たちの建てたのは3年前で、状況もかなり変わってきています。安い蓄電池もあと1-2年後には出てくるので様子を見ても良いし、車を思い切って電気自動車にして蓄電池かわりに使うのもアリなので、蓄電池導入の場合は十分検討しましょう。
我が家の蓄電池の使い方はこんな感じ。
これからこのような世界になることもあり得ます。
また、大容量の10kW超の太陽光パネルを載せたら、売電期間は10年ではなく、20年になります。今小さなお子さんがいる家庭なら、子供が大学生になる頃までの20年間は売電できます。
我が家の話をするなら、売電分は、毎月のローン支払にも充てています。
ZEHにするのに、坪単価1-2万円掛かることの根拠を、住宅会社としっかり話し合ってシュミレーションしてください。
また、SIIの「ZEH支援事業調査委員会2017」の話では、太陽光パネルがどのくらい発電するかと、これからのZEH施策の話もありました。
これも知っていて損はないです。
経済産業省・SIIの「ZEH支援事業調査委員会2017」について
ZEHビルダーの新設住宅のカバー率
まず、今年は建売ZEHにも力を入れるそうです。
ZEHビルダーの数は現在6000件以上。この中で注文住宅は5割を占めているそうです。
1年前の数字ですが、28年度(2016年度)の新設住宅の戸数に対するZEHビルダーのカバー率は、注文住宅では75.8%。そのうちZEH率は12%ほど。これに対して建売分譲住宅のZEHビルダーのカバー率は14.1%。そのうちZEH率は0.7%と物凄く低いのです。
今年は、建売ZEHの力を入れるのも納得です。
自分の住んでいる場所の発電量もチェックしてみよう
資料によると現状のZEHの家では、4.0kW~5.50kWの太陽光パネルをもつ住宅が約半数で、意外にも、北海道などの寒冷地でも8.50kW以上搭載している家庭が半数以上いるそうです。
私も北海道に住んたのでわかりますが、北海道は梅雨もないし、夏は朝2時くらいから、夜19時過ぎでも明るいです。雪の降る分を考えても悪くなさそうです。都道府県やお住まいの市でもピンポイントに見られる資料があるのでこちらも参考にしてください。
日照時間などは、私たちも参考にしましたが以下のような資料を見てください。
NEDO 「日射量データベース」:http://app0.infoc.nedo.go.jp/
また、ZEHの補助事業をこれまで行っているSIIが、都道府県ごと「PVパネル1kwあたりの月間発電(kWh/kW・月)」の単純平均を公開しています。
これはすでにZEHにしている我が家のような人たちの平均資料なので役に立ちます。ページ一番下の「付録_都道府県ごとの実績データ」を見てください。
SII「PVパネル1kwあたりの月間発電」:https://sii.or.jp/zeh29/conference.html
また、小山さんから10年以上先、2030年の展望についても話がありました。
今から家を建てるのに、ZEHにする理由ってあるの?と考えたときに「地球環境・日本・将来の子供のこと」を考え、二酸化炭素を減らす為に、できればZEHの家にして欲しい。
そう、考えさせられる話でした。
2030年に向けてのZEH普及施策
ZEHは、2020年までの標準的な新築住宅、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の実現を目指すこと。
パリ協定・・・もはや他人ごとではない
よくニュースで耳にする「パリ協定」の話も出てきました。
パリ協定の話はご自分で調べてくれたら色々な資料が出てくると思いますが、「基本上昇2℃未満目標、温暖化ガス排出実質ゼロ」というのが目標です。私は遠い話、自分には関係のない話というか、誰かが何とかしてくれる話のように思って聞いてました。
ですが、小山さんによると、かなり世界中が努力しないといけないところにきているそうなのです。私も詳しく知らなくてこれは驚きました。
また、↓以下は2014年・2015年に閣議決定されており、これから動き出すと言います。
- 2020年にZEH標準化
- 2030年平均ZEH化の政策目標
- 2030年、温室効果ガス2013年度比26%削減
- 2050年、温室効果ガス2013年度比80%削減
このような背景があるというのを知っておくのも大事です。
国を挙げてZEHに取り組む背景には、パリ協定があり、国としてもこの目標を果たしたいから、家庭から出る二酸化炭素を将来的にゼロにするために、新築はZEH等と目標を掲げているのです。
今年のZEHの施策は3省連携(国土交通省・経済産業省・環境省)で行っていくと明言しています。住宅施策では初めてのこと、このように国は本気なのです!
平成30年度のZEH(ゼロエネルギー住宅)の推進に向けた取組
平成30年のZEHの施策は、関係省庁が連携して住宅のCO2化に取り組み、2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上をZEH化にし、2030年までに建売戸建集合や集合住宅を含む新築住宅の平均でZEHを実現することを目指すものです。
今年のZEH関連施策は3つあり
- 経済産業省の行うより高度なZEH
- 環境省の行う、引き続き供給を促進すべきZEH
- 国土交通省の行う、中小工務店が連携して建築するZEH
と、国土交通省が行うのが、ZEHのさらに上を行く
- 省CO2を進めた低炭素住宅(LCCM)
があります。
新しい「ZEHロードマップ」はもうすぐ公開
また、ZEHロードマップフォローアップ委員会での取りまとめは、今進めており、4/5までパブリックコメントも募集していました。このZEHロードマップについても少し触れてくれました。
- 次世代ZEH(通称ZEH+)の新設
- 気象条件や建築地特有の制約の対応
- ZEHビルダー評価制度の2018年度運用開始
- 2030年目標に向けて
次世代ZEHについては、ZEHよりも更に5%強化した省エネ率25%にするZEH+を普及する事業を行うそうです。
ZEH+の条件は、3つのうち2つを採用することを条件としていますが、小山さんによると、外皮を強化することはZEHビルダーが得意とし、HEMSのマネジメントや電気自動車の充電対応などは、ハウスメーカーが得意としているそうです。
また、気象条件や建築地特有の制約については、Nearly ZEHの範囲を拡大し、北海道以外の多雪地域にも拡大するそうです。
太陽光パネルを載せられない都市の狭小地域については、太陽光パネルを載せなくても、外皮強化されていればZEHと認めるようになるそうです。(ZEH Oriented)
ZEHビルダーの取り組みはHPにそのうち載るとも仰っていました。2030年の目標に向けて住宅用の太陽光発電は、立地条件が許せば、最大限導入することが基本方針で、具体的には、すべての新築戸建ては平均ZEHを目指し、電気自動車やIoT住宅などいろいろな施策を見直しつつ、ZEHの施策は上位に見直していくそうです。
2018年 3/23現在 ZEHロードマップフォローアップ委員会とりまとめ(案)
また、将来的にはこんなことも考えているようです。
2050年に向けての施策 新築住宅平均ZEHの次は、LCCM住宅へ
LCCM住宅についての説明がありました。
環境省は可能な限り早期のゼロエミッションを目指し、新築住宅については、資材製造、建築段階から、解体までも含めたライフサイクル全体でカーボンマイナスになる住宅、ライフサイクル・カーボン・マイナス住宅を普及させたい考え。
例えば、一般住宅と、ZEH住宅、LCCM住宅を考えると、CO2の排出量が違うそうです。(ここでいうZEH住宅は、家電分を含まない、またLCCM住宅は家電分も含みます。)
ZEH住宅ならば、居住している間はCO2が削減できますが、LCCM住宅は、その家を建てるときの工程から、家を解体するときまでCO2排出を減らすことが可能だそうです。
小山さんによると、ZEHにしない家もあるので、LCCM住宅のような家もある程度の戸数は必要だというのです。確かにそうですね。
家を建てる工程から、家を解体するときまでCO2排出を減らす家とは、消費者目線では理解しづらいです。でも、地球環境を考えるとLCCM住宅も絶対に必要なんだろうなと、思いました。
このLCCM住宅は小山さんの会社「エコワークス」では先陣を切って2012年から取り組んでいるそうで、2018年3月1日には、IoTをテーマにしたモデルハウスがオープン。見学会も開催予定しているそうです。
詳しくはこちら:http://project.nikkeibp.co.jp/atcljsdj/case/01_3/
CO2排出量を減らすために既築はZEH化に、新築はLCCM住宅に?
結論として、CO2排出量を減らすためには、今はZEHと言っていますが、既築はZEH化に、新築はLCCM住宅にする必要性があると言います。
小山さんによれば、事実上ゼロは難しくても、既築住宅においては、ZEHの手前まで持ってくことが重要で、国もそのあたりで譲歩するだろうと言っています。
最終的に2050年に、既築(ストック)平均でゼロエミッションを目指しており、新築住宅は、大容量ZEH(LCCMを実現するような大容量太陽光発電が搭載したZEH)が一定の割合で普及する必要があるとも考えており、今のうちから少しづつ普及させたいとも考えている様です。
とにかく、今年のZEHの施策は3省連携(国土交通省・経済産業省・環境省)で行います。住宅施策では初めてのこと、このように国は本気です。そこは知っておく必要がありそうです。
さいごに
これから家を建てるなら、長期的な経済メリットに注目しましょう。我が家のZEHにした分の費用は、10年目で回収できそうです。
もちろん経済的なメリットだけでなく、夏と冬のZEHの家の快適さも、知ってもらいたいです。我が家は無理せず省エネになっている感じです。
ZEHは、これからは既存の家もZEHに近づける努力が必要で、みんなで努力しないといけないところまで来ている様です。
これから家を建てる予定の方は、家の敷地に余裕があれば、大容量の太陽光発電を載せることも検討して欲しい、それが地球を守ることにも繋がりそうです。
まさか家の話でこんな壮大な話になるなんて思いませんでしたが、国がZEH関連の施策に本気なので、そこを消費者である私たちも知っておかないと行けません。
もしかして数十年後痛い目にあう可能性もあるかも?とは言わないけど、私自身はそう感じる話でした。今回の話は、自分自身のことだと、しっかり受け止めないといけないと思いました。
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