「ZEH調査発表会2019」 から読む、令和2年のZEH補助金の採択数やポイントは?

先日11月29日、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会2019」を開催しました。900名の事前登録制で、8割くらいの席が埋まってました。簡単に発表内容に触れたいと思います。太陽光パネルのサイズやUA値が幾つだとか・・・知っておいても損はないです!2020年に家を建てるのに活かしましょう!!

「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会2019」

「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会2019」「ZEHビルダー連絡会2019」を同時開催しました。

現在、ZEHは住宅全体の何%くらい占めるのか?

これは30年度の資料になりますが、住宅の年間着工棟数に対して、ZEHビルダー・プランナー実績報告の集計値が占める割合は以下の通り

30年度(2018年)の注文住宅の 17% がZEH

注文住宅は年間で287,710戸建ち、そのうちの17%ほどがZEH(NearlyZEH含む)という結果が出ています。

また、この287,710戸のうち、ZEHビルダーが建てた家は73%あり、この73%の数字はZEHではない家ですが、73%のビルダーがZEHの家も手掛けているということになります。ですのでZEHの家は、もうメジャーと言っても良いのでしょう。

ZEHの件数推移

平成24年度~平成30年度 の申請数と交付決定数について

年度申請数交付決定数
平成24年度476443
平成25年度1,0671,055
平成26年度969938
平成26年度補正6,2386,146
平成28年度9,9936,356
平成28年度補正6,3686,332
平成29年度7,7477,693
平成30年度9,8159,172
平成31年度7,3987,345

平成30年度、平成31年度の分をみると・・・

平成30年度の申請数・交付数 内訳

事業名申請数交付決定数
ZEH支援事業7,7407,100
ZEH+実証事業1,9591,956
戸建分譲ZEH実証事業116116

平成31年度の申請数・交付数内訳

事業名申請数交付決定数
ZEH支援事業4,4624,421
ZEH+実証事業1,6681,667
ZEH+R強化事業1,2681,257

家を購入する方はいくら税金が消費税がUPしても一定数はいますので、一概にZEHの申請数や交付数が減った!と一喜一憂するのは間違いでしょう。ただ、ほかにもいろいろな施策や補助金があった平成31年度は、ZEH関連の補助金を使わずにほかに流れたのでしょう。

今年に限らず昔のことを思い出すと、「平成28年度のZEHの補助金」は物凄い激戦で、申請しても落ちた方が続出しました。で、その次の年の「平成28年度補正予算のZEHの補助金」の申請数がすごく落ち込みました。

家を購入するのに平均3000万円、都心なら7000万円くらいはするでしょう。決して安い買い物ではないです。

ですから、安定して貰えそうな補助金に走る!のは当然でしょう。きっと今年の平成31年度のZEHの補助金の申請が伸び悩んだのも、抽選で採択かどうか決まったからだと思います。

 

一次再生可能エネルギーを除く、エネルギー削減減率は?

ことらママ
ここ数年の資料で、ZEH支援事業で一番多かった箇所を見ていくと、28年度は30-40%未満、29年度・30年度・31年度は30-35%未満でした。新たにZEHの補助金を狙うなら、30-35%の削減を狙っていけば良いということがわかります。
Aさん
ちなみに、今年話題になった「東京ゼロエミ住宅」の基準は、再生可能エネルギーを除く、一次エネルギー消費量の削減率30%程度。
ZEHの判断基準よりも高く設定しているんだよ。
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31年度 ZEH支援事業の一次エネルギー削減率は?

一次再生可能エネルギーを除く、エネルギー削減減率は、30~35%が最多で、1,399件

出典:SII公開データ

 

31年度 ZEH+実証事業の一次エネルギー削減率は?

出典:SII公開データ
こちらは、ZEH支援事業と違い、事前採択制ですし、25%以上の一次エネルギー消費量削減を実現と明確に明記されているのでこういう結果になったのかもしれませんね。

ZEHビルダー別の一次再生可能エネルギーを除く、エネルギー削減減率は?

また、これらを踏まえて、平成31年度 ZEHビルダー別に見た一次再生可能エネルギーを除く、エネルギー削減減率は、以下の通り。ZEHも、ZEH+も30-35%がボリュームゾーン。またZEH+Rは、25-30%がボリュームゾーン。
出典:SII公開データ

31年度の 再生エネルギー込みの一次エネルギー削減率は?

再生エネルギー込みの削減率は、100~110%が最多

こちらは昔の資料を見たのですが、平成24年度~平成28年度までは110%~120%が最多でしたが、その後の平成28年度補正予算~平成31年度まですべて、100~110%が最多となっています。

ZEHビルダーごとの外皮性能は?

1~3地域におけるZEHビルダーごとの外皮性能の平均値は以下の通り。

ZEH支援事業ZEH+実証事業ZEH+R強化事業
0.380.330.39

4~7地域におけるZEHビルダーごとの外皮性能の平均値は以下の通り。

ZEH支援事業ZEH+実証事業ZEH+R強化事業
0.510.450.47

出典:SII公開データ

太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーの容量は?

ZEH支援事業ZEH+実証事業ZEH+R強化事業
最小値2.5kW2.9kW3.1kW
20.0kW17.6kW19.8kW
平均値5.9kW6.5kW5.9kW

出典:SII公開データ

また、資料を見ると、設計値と実績値を比べると、地域1~8地域まですべて、太陽光発電システムの創エネ量は、実績値の方が多くなっています。試算よりもいい結果が出ているようでそこは嬉しいですよね。

表のグリーンが設計値、オレンジが実績値

出典:SII公開データ

夏・冬の冷房・暖房器具は何を使っているの?

ZEH支援事業・ZEH+実証事業・ZEH+R強化事業のすべてに言えることは、

冷房時は、高効率個別エアコンを利用している方が80%以上を占めている

暖房時は、高効率個別エアコン、床暖房、セントラル空調(ヒートポンプ)のどれかを利用

面白いのは、ZEH支援事業では、個別エアコンが一番多いのに、ZEH+実証事業では、その差は縮まり、ZEH+R強化事業では、個別エアコンより、床暖房を利用の方が多い結果に・・・

床暖房の熱源は?

気になる床暖房の熱源は、エネファームが多い結果になっており、意外とオール電化ではなく、ガスも利用している方が多いと分かります。

出典:SII公開データ

冷暖房の使用方法は?使用期間は?

また、冷暖房器具の使用方法は、人のいる部屋だけを特定の時間に冷房・暖房すると回答した方がほとんどで、80%以上の方が回答しています。

また、ZEHの26年度補正予算・28年度に補助金を受け取った方のアンケートによれば、使用期間は以下の通り。

夏 冷房の使用期間
ZEH 26年度補正予算 2年目94.1日
ZEH 26年度補正予算 3年目100.6日
ZEH 28年度予算 1年目92.3日
ZEH 28年度予算 2年目99.3日
冬 暖房の使用期間
ZEH 26年度補正予算 2年目131.7日
ZEH 26年度補正予算 3年目130.4日
ZEH 28年度予算 1年目129.5日
ZEH 28年度予算 2年目127.3日

この冷房・暖房の使用期間は、我が家も似たようなものかな・・・と言う感じです。

給湯設備は何を使っている?

ZEH支援事業・ZEH+実証事業・ZEH+R強化事業共通で、給湯設備に絞って見て見ると、断然、エコキュートを利用している様です。

エネファームは高いから、床暖房に利用しないなら、オール電化にしてエコキュートを導入するんでしょうね。私もそうします。

出典:SII公開データ

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ZEH+、ZEH+Rにした方はプラスαで何を導入した?

約8割が、「外皮性能の更なる強化」と「電気自動車を活用した充電設備の導入」
8割が、「外皮性能の更なる強化」と「電気自動車を活用した充電設備の導入」
また、「蓄電システム」と「住宅内の通常回路に電力供給が可能な計画」の組み合わせが最多。
基本的には、「外皮性能の更なる強化」を行い、電気自動車の充電設備を設置した様です。
「外皮性能の更なる強化」を行ったおかげで、外皮性能は高い家が多かった様です。
1地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.220.230.25
最大値0.370.270.26
平均値0.280.250.26
2地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.170.18
最大値0.400.29
平均値0.260.24
3地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.230.240.38
最大値0.500.500.50
平均値0.390.330.43
4地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.220.250.32
最大値0.600.600.60
平均値0.460.420.48
5地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.240.250.25
最大値0.600.600.60
平均値0.510.460.48
6地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.240.240.31
最大値0.600.600.60
平均値0.520.470.49
7地域 UA値
ZEHZEH+ZEH+R
最小値0.250.250.39
最大値0.600.600.59
平均値0.530.460.48
一次エネルギー消費量は、外皮性能が高くなるほど小さく傾向があり、結果的にエコな家になるのでしょう。やはり、ZEHは断熱性能を高めることが大事なのですね。

ZEHに住んでからの満足感

ZEHに住んでからの快適度は、夏も冬も関係なく、やや快適、快適だったが95%以上を占め、皆、ZEHにすると快適なのがわかります。ただ、1年目、2年目・・・と過ごすうちにその快適という気持ちが薄れるというか、慣れてしまう様です。

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ZEHのおすすめポイントは何だと思う?

一番に光熱費の安さを挙げており、ZEH(ゼロエネルギー住宅)の魅力は、電気代の安さなのは間違いないでしょう。

それ以外にも、省エネ効果が期待され、騒音が少なく、冬でも脱衣所が寒くなかったり、結露しないなどが挙がっています。

  • 調査対象の84%がネット・ゼロ・エネルギー達成
  • 実績値が「ZEHの定義」を満たす事業者は、全体の74%
  • 省エネ計画(設計値)達成者/未達成者間では、冬季のエネルギー消費量に顕著な差
  • コスト面では60%の事業者が年間エネルギー収支の黒字化
  • 断熱性能が高い住宅であるほど、多くのベネフィットを実感

平成28年度事業者、平成28年度補正+平成29年度事業者のネット・ゼロ・エネルギー達成率は9割に近いそうで、以降のZEH達成率も同様でしょう。

全体的には「光熱費の安さ」を挙げる事業者が最も多い。断熱性能が高い住宅ほど、ZEHのベネフィットを多く実感。
「部屋ごとの温度差が小さく過ごしやすい」 「冬もお風呂、洗面脱衣所やトイレが寒くない」と回答する事業者数が増える。
3年間の総括では、過半の事業者が「冬に結露が発生しない」と回答。
2020年度に家を建てる予定の方はこちらも参考に
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さいごに

ざっくりと見てみましたが、これからZEHの家を建てる方には沢山のヒントが詰まっていますよね!やはりZEHは断熱性をUPすることが重要。高断熱な家ほど一次エネルギー消費量は小さくなり、エコな家になりそうです。

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ZEHの家を建てて4年。今、後悔していることは?

遂に、消費税も10%になりました。
実は、私たちも5年前の8%になったばかりの4月に家を建てようと動き始め、結果的にZEHの家に辿り着きました。

多くの人にとって家づくりは一生に1度あるかないかではないですよね?
私たちも初めての家づくりなのに相談するところもない。転勤族で知り合いも少ない。
そんな感じで家づくりがスタートしました。

もし、今、経験者として言わせてもらうなら、1度くらいは中立な立場の人に相談するのをお勧めします。
ぜひ、「私たちの失敗談」を読んでみてください。

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